最新の導入事例、担当営業やエンジニアのインタビューから、NAOのビジネスと今後の可能性をご紹介します

クラウドコンピューティングの普及や、ハードウェアの性能向上、そして、社会全体の需要から、今また、「ロボット」の活用が大きく注目されています。特に、今後普及するロボットは、ITソリューションとしての側面が強く、従来のロボット工学の枠組みを超え、様々なサービスでの応用や、一般家庭での活用が期待されています。現在、日本サード・パーティ(JTP)では、フランスのAldebaran社が開発した自立型ヒューマノイドロボット「NAO」本体の販売やレンタル、アプリケーション開発、教育サービスなどを通して、ロボティクス事業に進出しています。最新の導入事例、担当営業やエンジニアのインタビューを通して、NAOのビジネスの現場、今後のロボティクス・ビジネスの可能性について、ご紹介します。

ヒューマノイドロボット NAOと今後のロボティクス・ビジネスの可能性

教育分野での導入事例

NAOは、プログラミングの経験が無くても、直感的に開発を行うことができる開発環境が用意されています。また、C++や、Pythonなどのプログラミング言語で制御することができ、プログラミングのアウトプットが判りやすいことから、初学者から経験者まで、ITトレーニングの教材として幅広く導入が進んでいます。JTPでは、小学生から企業研修まで、NAOを教材として活用した様々なトレーニングを提供しています。

新入社員向けIT研修の教材

ANAシステムズ株式会社

新入社員向けに実施するアプリケーション開発の演習教材としてNAOが採用されました。演習の目的は、プログラミングの基本を学び、チームで問題解決することの重要性を体験することです。まず、NAOの開発環境「Choregraphe」の操作を通して、各自で、条件分岐、並行処理、エラー処理などプログラミングの基本的な考え方を学びました。続いて、3〜4人の1チームで、チームごとに異なる課題に取り組み、最後に、チームごとに完成したアプリケーションのデモとプレゼンを行いました。これら演習を通して、今後の継続的なプログラミング学習への入り口と、業務で必要な様々なプロセスを体験する機会を提供することができ、企業のIT研修におけるロボット活用の有効性を確認することができました。

ロボットNAO導入事例: 新入社員向けIT研修の教材(ANAシステムズ株式会社)
ロボットNAO導入事例: 高校生向けプログラミング学習(東京都立戸山高等学校)

スーパーサイエンスハイスクール指定校における演習教材

東京都立戸山高等学校

文部科学省が理数系教育に関する研究開発を行うために、スーパーサイエンスハイスクール(略称:SSH)として指定した高等学校のひとつである東京都立戸山高等学校にて、演習の教材として、NAOが採用されました。本演習の目的は、「プログラミングへの興味の喚起とチームワークによる課題解決」に設定されましたが、ロボットを演習教材にすることで、プログラミング結果が、実際の動作として再現されるため、論理的思考力の訓練や、生徒自身のプログラミングに対する興味の喚起に貢献しました。さらに、3〜4名のチームごとに行う演習課題を通して、チームワークによる課題解決を体験する機会を提供することができました。これにより、当日、生徒の演習に取り組む様子を見た担当教員や視察に訪れた文部科学省の職員から、ロボットを活用した授業カリキュラムの有効性を評価いただきました。

詳しくはプレスリリースをご覧ください

プログラミング親子教室の教材

株式会社NTTドコモ

小学生を対象とした親子で参加するプログラミング教室の教材としてNAOが採用されました。この教室は、親子(家族)で参加ができる春休みのイベントとして企画され、プログラミングを体験するのがはじめての子供たち(小学3年生~小学6年生)を対象に半日のプログラミング学習を行いました。
キーボードの操作ができなくても、直感的に操作が可能な開発環境を利用して、好きな言葉を話す、歩く、座るなど、自由な発想でNAOを動かしてもらい、子供向けに、楽しんでプログラミングを体験できる機会を提供しました。

ロボットNAO導入事例: プログラミング親子教室の教材(株式会社NTTドコモ)
ロボットNAOのプロミングを行う「Choregraphe(コレグラフ)」

NAOのプロミングを行う「Choregraphe(コレグラフ)」

開発の生産性を向上させるビジュアルプログラミング

NAOのアプリケーション開発は、直感的な操作が可能な開発環境「Choregraphe (コレグラフ)」で行います。機能や処理ごとのモジュールを組み合わせて、NAO本体やインタラクションを制御します。モジュールをGUI上でつなぐことで、連続した様々な処理を設定できるため、ロボット工学やプログラミング言語の知識がなくても、開発が可能です。このような簡単に扱える開発環境があることで、お客様に、より具体的なソリューションのご提案できるようになり、開発プロジェクトの工数や、運用リソースを大幅に、削減することができます。

NAOを活用したITトレーニング

  • Python 入門
    プログラミングを初めて勉強する方向けのコースです。本コースでは、Pythonの知識をより実践的に学び、また習得した知識を深く定着させるために話題のロボット「NAOのシミュレータ」を使用した演習をご用意しています。
  • アプリ開発 for NAO
    これからNAOのアプリを自分で作成したい方を対象に、Choregraph (NAOのプログラミングを行うためのソフトウェア) を使った簡単なアプリ作成方法や、Pythonを使った本格的なアプリ作成の基礎を習得するためのハンズオントレーニングです。

プロモーション支援の事例

NAOは、愛くるしいルックスと、商品説明やスピーチ、オリジナルの振り付けによるダンスパフォーマンスにより、店舗やイベント会場での、PR活動やプロモーションをサポートしています。

ロボットNAO導入事例: イベント出演とダンス・パフォーマンス(バイエル薬品株式会社)

イベント出演とダンス・パフォーマンス

バイエル薬品株式会社

疾患啓発イベントのイメージキャラクターとして採用。イベント会場にてオリジナルの振り付けによるダンスを披露しました。

ロボットNAO導入事例: 展示会ブースでのパフォーマンス(ヒューマンキャピタル)

展示会ブースでのパフォーマンス

ヒューマンキャピタル

2台のNAO同士の会話、音楽に合わせたダンスなどのパフォーマンスを通して、ブースへの集客をサポートしました。

展示会ブースの集客支援

株式会社ネットラーニング

会社や製品の説明、自己紹介、音楽に合わせたダンス、スピーチなどのパフォーマンスを通して、展示会場でのブースへの集客をサポートしました。
*NAOのスピーチ出典:首相官邸ホームページ ロボット革命実現会議

AI(人工知能)と連動した働くNAO

NAO本体の各種センサーと、AI(人工知能)とのインテグレーションにより、様々なインタラクションを実現。店舗やイベント会場での接客をサポートします。この分野は、より高度なコミュニケーション、センサーで収集したデータのアナリティクスへの活用など、ビジネス面でも、最も期待されています。

ロボットNAO導入事例: 多言語による一次接客(株式会社三菱東京UFJ銀行)

多言語による一次接客

株式会社三菱東京UFJ銀行

店舗での一次接客を代行するとロボットとして、NAOを導入。AI(人工知能)との連動により、外国人顧客を含む多言語対応を行っています。

展示会ブースでの接客

de:code 2016

センサーによる画像認識や、AI(人工知能)と連動した雑談により、基本的な接客や簡単な会話を行いました。

ロボットの営業・開発の現場から

ロボティクスAI担当営業 インタビュー

ロボットは、お客様にとって、経営上の重要なテーマになっていると感じています

現在、NAOは、金融、製薬、小売など、様々な業界で導入されていますが、営業として訪問させていただく先は、どのお客様でも、新規事業や新しいサービスの企画・開発を担当されている部署が多い点で、共通しています。「ロボットを、自社のビジネスで、いかに活用するか」、「ロボットを使って、実際に何ができるのか」、「新しいサービスの一環としてロボットを導入する」など、ロボットの将来的な活用に備えたチャレンジであるケースが多いと感じています。
IT業界のお客様では、SIerの方からのお問い合わせが多く、「顧客向けのロボット本体の販売やソリューションの提供」を前提に、ロボットをクラウドサービスのインターフェースとして検討されているケースもあります。
そのため、ロボットの導入は、現在、お客様にとって、ほとんどが先行投資的なプロジェクトだと思います。導入の判断は、マネジメントレベルで意思決定されることが多く、ロボットは、お客様にとって、経営上の重要なテーマになっていると感じています。

須佐 亮太 執筆のコラム

ロボットNAO: ロボットの営業・開発の現場から

須佐 亮太
営業統括企画本部
ロボティクスAI担当 セールスマネージャ

ロボティクスAI担当エンジニア インタビュー

ロボットのアプリケーション開発では、アイデアやひらめきが重要になります

NAOは、開発のフレームワークが充実しています。基本的な動作や各種センサーの制御から高度なソフトウェア処理まで、様々な機能がモジュールとして提供されており、これらを組み合わせるだけで、高度なインタラクションをすぐに実現することができます。そのため、お客様へのご提案や、実際の導入プロジェクトは、所謂、アジャイル型開発のようなアプローチになります。
お客様へのご提案や商談時でも、モジュールを活用して、ご要望に近い動作を実現し、実機のデモをご覧いただくようにしています。デモをすぐにご用意できるのは、NAOの開発における優位点です。実際のアプリケーション開発のプロジェクトでは、まずプロトタイプを作成し、実際の動作を、お客様とともに検証しながら、お客様が実現したいことに近づけていくというアプローチが最適です。
このようなアプローチでは、テクノロジーに対する理解だけでなく、お客様のビジネスや、お客様がロボットを導入したい業務、実際のロボットの運用シーンに対する理解、そして何よりも、ロボットの使い方に関するアイデアやひらめきが重要になります。
また、NAOは、プラットフォーム自体がオープンソースであること、PythonやC++などのプログラミング言語で制御できることは、エンジニアにって馴染みやすいと思います。

ロボットNAO: ロボティクスAI担当エンジニア インタビュー

深田 宏興
新規事業開発本部 ロボット・AIソリューション
ロボティクスエキスパート

JTPの今後のロボティクス事業の展開について

弊社代表 インタビュー

高度なスキルをもつエンジニアの育成にこれまで以上に今年度は注力

これまで弊社は創業以来、30年に渡りITのアウトソーシングを主軸にビジネスを行ってきましたため、私どもがNAOを販売したり、それらに付随する一連のサービスを提供することに違和感を感じられるお客様も多いかもしれません。
しかし、実はNAOのサービスは、弊社が長年に渡って提供してきた IT ソリューション分野と大きく変わりません。

導入前のご提案に始まり、お客様の要望に応じたアプリケーション開発やインテグレーション、そして導入後の運用サポート、よりよく活用いただくためのトレーニングの提供など、今まで私どもがつちかってきた経験を幅広く活かしています。

さらにこれまでの経験を活かして今後はNAOのご提供のみならず、幅広く他のロボットの取り扱いを行う予定ですし、お客様が安心してロボットお使いいただけるよう、今後も幅広くサービスを提供して参ります。

私どもでは、昨年よりAI(人工知能)とロボティクスに注目し、エンジニアを育成しています。AI(人工知能) は今後の産業や情報通信、学術研究基盤として、政府戦略でも重点的に取り組む技術として、現在最も注目されています。本年度より「ロボット・AIソリューション」として事業部化し、AIの一部でもある機械学習(Machine Learning)などを取り込んだアプリケーションの開発についても取組み始めました。

ロボットによるデータ収集から、収集したデータを分析し、活用するビッグデータの技術者、ロボットをインターフェースとしたAIとのインテグレーションが構築できる技術者などの高度なスキルをもつエンジニアの育成にこれまで以上に今年度は注力し、ロボティクス事業をさらに大きく発展させていきます。

ロボットNAO 弊社代表インタビュー 森 豊 代表取締役社長

森 豊
代表取締役社長

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