コンテナ管理技術の動向を追う! -「RHEL Atomic Host」「Docker」「Kubernetes」-

コンテナ管理技術の動向を追う! -「RHEL Atomic Host」「Docker」「Kubernetes」-

2015.08.19

今大注目の、「Docker」を中心としたコンテナ管理技術。Dockerを使用してコンテナを動作させるための軽量OS「Red Hat Enterprise Linux Atomic Host」や、コンテナを複数のホストでクラスタ管理を行うオーケストレーションツール「Kubernetes」について、その概要と動向についてご紹介します。

これまで、その学習を促進するためのドキュメントの活用方法についてご紹介をしてまいりました。

今回のRed Hatコラムでは、今話題のコンテナ管理ツール「Docker」と、そのコンテナを動かすための軽量OSの「Atomic Host」、そしてコンテナを複数ホストでクラスタ管理を行う「Kubernetes」についてご紹介します。

Docker技術は、日経BP社「ITインフラテクノロジーAWARD 2015」でグランプリにも輝いた、今注目の技術となっています。

Dockerロゴ

コンテナ管理って?

コンテナ環境は、これまでの仮想化環境とは違い、1つのカーネルを共有し動いています(下記図参照)。これによって、仮想マシンのデプロイに比べ、コンテナは非常に軽く、またリソースを軽減することができ、手軽なデプロイなどが可能となります。開発環境では特に便利であると言えます。これらのコンテナ環境は、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host(以下、RHEL Atomic Host)、Docker、Kubernetesといった技術によって実現しています。

RHEL Atomic Host とは

“Atomic” は、「原子」を表すatomの形容詞で、「きわめて小さい」という意味を持つ単語です。Atomic Hostとは、「Dockerでコンテナを稼働させること」を目的とした「きわめて小さい」軽量OSです。

Project Atomic により開発されている、オープンソースのOSで、Fedora や Cent OS ベースのものもあります。Red Hat社からは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.1ベースの、“RHEL Atomic Host” がリリースされています。

RHEL Atomic Hostで特徴的なものは、バージョンアップ方法です。通常のRHELでは、yumコマンドを使ってバージョンアップを行いますが、RHEL Atomic Host では、rpm-ostreeとして管理を行い、アップグレード、またロールバックを簡単に行うことができます。

Dockerとは

Dockerとは、コンテナを管理・デプロイ・カスタマイズすることができるツールで、Docker社によって開発・提供されています。よく、「Docker=コンテナ」と思われがちですが、Docker自体はコンテナではなく、そのコンテナを管理するためのプラットフォームです。レポジトリからコンテナイメージを取得し、起動し、そのコンテナをカスタマイズして、イメージに固めて、公開し・・・そんなコンテナの管理を、dockerコマンドを使って、自由に、簡単に、柔軟に扱うことができます。
作成したコンテナイメージは、Docker公式レジストリであるDocker Hubや、docker-registry サービスを使用し、プライベートのレジストリを構築して、共有・管理を行うことができます。

詳細はDocker社ホームページの資料をぜひご活用ください。

Kubernetesとは

“Kubernetes”と聞いて、まず「なんて読むの?」という疑問が最初に浮かびそうですが、“Kubernetes”(κυβερνήτες) は、「クバネティス」「クーベルネイティス」などと読み、ギリシャ語で「船の舵取り」という意味があります。
Kubernetesは、コンテナを複数のホスト上でクラスタ管理する仕組みで、Google Cloud Platformにより開発されているオープンソースツールです。これにより、コンテナをより柔軟に、ダイナミックに管理することができるようになり、スケール変更や、複製なども簡単に行えるようになります。

Google社は、Google Cloud Platform上でDockerによりコンテナを動かす「Google Container Engine」のベータ版をリリースしており、ここでも、Kubernetesを利用しています。
他にも、OpenStackのMirantis社とともに、KubernetesをOpenStackと統合する動きも出ており、コンテナ管理の中心にKubernetesが位置しつつあります。

Kubernetesロゴ

いかがでしたでしょうか?RHEL Atomic Host、Docker、Kubernetes。今回はほんの一部しか紹介できませんでしたが、今とってもHotなこの技術は、Red Hatのトレーニングコース「Managing Containers with Red Hat Enterprise Linux Atomic Host (RH270)」でも学ぶことができます。

まだ、このコンテナ管理技術は目まぐるしく開発が進んでいます。今後の動向に注目必須です!

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