検証!AWS はいったい何分で展開できるのか?

検証!AWS はいったい何分で展開できるのか?

2015.09.09

クラウドコンピューティングの時代、そしてクラウドファーストの時代です。まだクラウドサービスを利用したことが無いクラウド初心者の方のために、どれだけ簡単に、そしてスピーディーにサーバを手に入れることが出来るのか、クラウドサービスを提供する代表的な AWS を利用してご紹介致します。

はじめに

クラウドコンピューティングの時代、個人でも企業でも、アプリケーションやコンピューティングリソースは、インターネットを通じて利用する時代となっています。また、クラウドファーストという言葉が浸透していますが、企業が情報システムの設計や移行を行う際にはクラウドサービスを優先的に利用する方針の時代となっています。

このような時代において、みなさんはクラウドサービスを利用したことがありますでしょうか?まだ利用したことが無いという方は、おそらく、「従量課金が怖い」や「難しそう」、「手元に実態が無いから不安」と思われているのかもしれません。私もパブリッククラウドの Amazon Web Services (以下、AWS) を利用し始めたばかりのときは、そのような思いでした。ですが、実際に利用してみると、「短期間であれば思ったほどお金が掛からない」や「クリックだけでサーバが手に入るから簡単」、「共通の WEB インタフェースだから管理しやすい」という思いに変わり、必要な分を・必要な時だけ・どこからでも利用ができるという利点もあり、さらにクラウドサービスの素晴らしさを実感しています。

パブリッククラウドの AWS を利用してサーバを入手するまで実践!

今回は、AWS のアカウント作成から Amazon EC2 (Amazon Elastic Compute Cloud) というサービスを利用して、サーバを手に入れるまでの流れを紹介していきます。AWS では、開始から 12ヶ月間は「無料利用枠」という特典があり、一部のサービスは無料で利用することができます。詳細はこちら を参照してください。これから紹介する内容は、その無料利用枠内で進めますので、みなさんも一緒に安心して進めてください。また、AWS の紹介ページには、「わずか 15分で環境を展開し…」と明記されていました。せっかくですので、アカウントを持っていない状態からでも 15分で本当に環境を展開する(サーバを入手する) ことが出来るのか、時間を計りながら試してみたいと思います!

事前に準備しておく必要があるものは以下です。

  • AWS に対応したブラウザを持つパソコン
  • 対応ブラウザ (2015年9月現在):
    • Google Chrome 直近の 3バージョン
    • Mozilla Firefox 直近の 3バージョン
    • Windows Internet Explorer 11、10、9
    • Apple Safari 8, 7, 6
  • 請求先住所情報
  • クレジットカード
  • 電話機(携帯電話)

また、今回の作業時には、時間を計る必要がありますので、Timer Tab ( http://www.timer-tab.com/ ) というサイトを Chrome の Tab で表示させて、ストップウォッチ代わりにします。

上記の場合、7分21秒経過をあらわしますので、参考にしてください。

それでは、先ず初めに AWS のホームページ ( http://aws.amazon.com/jp/ ) にアクセスします。アクセスしたら、[まずは無料で始める] をクリックします。

Eメールアドレスまたは携帯番号を入力し、[サインイン(セキュリティシステムを使う)] をクリックします。

連絡先情報の入力や、セキュリティチェックの項目に表示された文字列を入力、AWS カスタマーアグリーメントへのチェック、クレジットカード情報の入力などを行い、本人確認の画面となりますので、本人確認に利用する電話番号を入力し [すぐに連絡を受ける] をクリックします。

入力した電話番号に直ぐに入電がありますので、指示に従って画面に表示されている PIN 番号(4桁) を電話で入力します。
本人確認が取れたら、[続行してサポートプランを選択] をクリックします。

ベーシック(無料) を選択し、[続行] をクリックします。

以上でアカウントの登録が完了しました。(ここまでで約 6分30秒が経過してしまいました。)
次に、作成したアカウントでサインインするため、AWS マネジメントコンソール画面 ( http://aws.amazon.com/jp/console/ ) にアクセスします。
[コンソールにサインインする] をクリック後、登録したアカウントの Eメールアドレスまたは携帯番号を入力し、[サインイン(セキュリティシステムを使う)] をクリックします。

AWS マネジメントコンソールにサインインすると、下記の画面が表示されます。
この後の操作はデフォルトの設定のまま、とりあえずサーバを入手することだけを目的として進めます。

[EC2] をクリックします。EC2 については、こちら を参照してください。

[インスタンスの作成] をクリックします。

Amazon Linux の [選択] をクリックします。Amazon Linux については、こちら を参照してください。

[t2.micro] を選択し、[確認と作成] をクリックします。インスタンスタイプについては、こちら を参照してください。

選択したオプションの確認が画面が表示されますので、内容を確認し [作成] をクリックします。

下記キーペアの作成画面が表示されますので、[新しいキーペアの作成] を選択し、キーペア名を適当に入力します。そして、[キーペアのダウンロード] をクリックします。ダウンロード後、[インスタンスの作成] をクリックします。

ダウンロードしたプライベートキーファイル (*pem) は、誰からも盗まれることのない安全な場所に保存してください。

直ぐにインスタンスが作成されますので、EC2 ダッシュボードから、[インスタンス] をクリックします。

インスタンスが作成されていることを確認します。

以上で、AWS 上で自分のサーバを入手することができました!
Chrome の Tab を見てみると……すごい!11分27秒でした!AWS の紹介ページに記載のあった「15分」以内に実際に入手することができてしまいました。

では、実際に使うことができるサーバなのか確認してみましょう。このサーバは、すでにインターネットに接続されており、デフォルトで SSH によるアクセスが可能となっています。上記のパブリック DNS もしくは、パブリック IP から接続することができます。

Tera Term から、パブリック DNS (もしくはパブリック IP) を指定して、SSH 接続します。ユーザ名は ec2-user と入力し、キーペアファイルを作成したときにダウンロードしたプライベートキーを指定して、接続します。以下のように正常にログインし、プロンプトが返ってくれば接続成功です。

このあとは、Linux の勉強をしてもいいですし、検証や開発、Web サーバ構築など、自分のサーバですので何でもやり放題です。

※ インターネットに Web サーバを構築したりする場合には、別途セキュリティグループ設定でポートを開放する作業が必要です。

Amazon EC2 利用時の注意

無料利用枠の 12ヶ月経過前の 1週間前に「Your AWS Free Tier Period is Expiring」というタイトルでメールによる通知が届き、無料利用枠が終了することを知らせてくれます。しかしながら、そのことに気づかずに、無料利用枠のときに試しに利用していた EC2 インスタンスを起動させっぱなしにしておきますと、それだけで従量課金されますので、注意が必要です。必ず試した後に、継続して利用を続ける必要が無ければ、下記の方法でインスタンスの状態を「terminated」の状態にしておきます。必要なければ「terminated」にする癖をつけておきましょう。

削除方法としては、該当のインスタンスを選んで、右クリックで [削除] を選択します。下記の通りインスタンスの状態が [terminated] になったことを確認します。下記 [terminated] 状態にしておくことで課金されることはありません。

まとめ

みなさん、いかがでしたでしょうか?11分27秒という時間も凄いですが、「無料(12ヶ月間)」で「クリックだけでサーバを入手」できてしまいましたね。これがパブリッククラウド AWS というクラウドサービスです。今回は、EC2 という代表的なサービスを利用しましたが、AWS の凄いところは、多種多様なサービスが用意されているところでもあります。オンプレミスで構築したシステムと同等の環境を AWS だけで構築することも可能です。本掲載を参考に、今回初めてクラウドサービスを利用した方は、いろいろなクラウドサービスを今後もどんどん活用していきましょう。

次回は、もう少し詳細に EC2 の機能をご紹介したいと思います。

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