簿記を学ぼう!~1~<br>「簿記の基本:勘定科目とは、仕訳とは」

簿記を学ぼう!~1~
「簿記の基本:勘定科目とは、仕訳とは」

2016.01.20

業務系システムには、必ず関わってくる会計の知識。売上、仕入、売上原価、営業利益、…etc、いたるところに出現する会計の言葉ですが、全ての基本は簿記にあります。そこで、簿記は全く知らない、、、けど、これから学んでいきたい人のために綴っていきます。

はじめに

簿記に関する資料は、書籍やネット上にも多くありますが、あらためてまとめてみました。社会人経験が長くなるにつれて、重要度を増していくのが簿記です。ともあれ、商学系の科目を受講したことがない多くの人にとって、簿記とはなんなのかさっぱりわかりません。たとえ分からなくても、管理職側のポジションに携わる人にとっては、日々理解して活用していかなければなりません。

部門の売上や費用を理解するうえで簿記の知識は必ず出てきます。ほかにも、簿記を理解しなければならない人たちが多く存在します。たとえば、業務系のエンジニアです。たとえ新人であっても業務理解の上で簿記の知識はそれなりに知っておかねばなりません。業務はさまざまな種類に分かれていますが、販売でも、仕入でも、生産でも、簿記の知識は必ず関わってくるところです。

そこで、簿記について詳しく学んでいく前に、スムーズに学習に入れるように簿記のイメージをつかむのが今回のテーマです。

財務諸表

会社の会計情報をまとめた表が財務諸表と呼ばれるものです。会社が投資家や取引先などの外部の利害関係者に対して会社の情報を提供するための必要不可欠な表です。これによって、多くの人が会社の信頼度や安定度などを測ることができます。ただし、これを発表する会社自体が財務諸表を自由に作ることができてしまうと不正に繋がり、また、複数の企業と比較することが困難になってしまいます。

そこで共通のルールとして、会計に関するさまざまな法律が存在しています。また、このように法律などの制度に従って行う会計を制度会計(財務会計、税務会計)と言ったりもします。 そして、それらのルールのメインとなるのが簿記です。簿記とは、会社が行った取引をどうやって記録するのか、どうやって表に載せるのかを決めているルールです。そして、本当にルールを守っているかどうかは公認会計士の集団である監査法人がチェックを行います。無事に合格がもらえれば、外部に財務諸表を公開することができます 財務諸表と簿記は非常に密接な関係があります。今回はその関係性の概要を理解できることをゴールに説明します。

勘定科目

簿記を用いて、取引を記録するときに使うのが”勘定科目”です。勘定科目は、取引の要素一つ一つを表しています。この勘定科目と金額を使って伝票を作って取引を記録していきます。


上に書いたものが、これが”仕訳”と呼ばれるものです。勘定科目を”借方(左)”、”貸方(右)”に分けて、金額と合わせて記載したものです。これでどんな取引を行ったのかを表すことができます。

借方と貸方という呼び方を聞くと、借りたり、貸したり、することが関係しているように思えますが、実際は、気にする必要は全くないので、単純に、借方は”左”、貸方は”右”と押えておくのが良いです。雑学として知っていると面白いかもしれないですね。ちなみに、借方と貸方に分ける簿記を複式簿記といいます。一般の簿記は複式簿記を指していて、会社も複式簿記を使用します。

単式簿記というのもありまして、家計簿のように項目ごとに金額を書き込む形式を指しています。今回は、正確にいうと複式簿記についてのコラムとなっています。少し話がそれましたが、さっそく仕訳について確認していきます。 仕訳①はどんな取引かといいますと、銀行からお金を借りてきたときの仕訳です。”現金”という資産が増えたら、借方(左)に書きます。”借入金”という負債が増えたら、貸方(右)に書きます。

これで、借金をして預金が増加した取引を表すことができます。もう一つ、仕訳②を見てきましょう。今度は、お金を払って、文房具を買ってきたときの取引です。”現金”という資産が減ったら、貸方(右)に書きます。文房具の勘定科目としては”消耗品”などが使われたりします。そして、”消耗品”という資産が増えたら、借方(左)に書きます。

ここで押えておきたいのは、資産に属する勘定科目は、増えたら借方(左)、減ったら貸方(右)、というルールがあります。ほかにも、負債、資本、費用、収益、といった勘定科目群が存在しています。今回は、この勘定科目の分類について押えておけばバッチリです。

まとめ

会社が財務諸表を作成して公開するときの約束事が簿記となります。簿記に従って、取引を記録して財務諸表を作成していきます。取引を行うたびに、勘定科目を用いて仕訳を書いて伝票を作成して記録していきます。

勘定科目について、1つ目のポイントは、勘定科目は5つの分類に分かれており、増えたら対応する借方 or 貸方に書き込み、減ったら反対側に書き込むことです。そして、資産、負債、資本は、貸借対照表へ、収益、費用は、損益計算書へ使います。

2つ目のポイントは、このように財務諸表との関係性をもっていることです。簿記の本を開くと、さまざまな取引を記録するための勘定科目と仕訳が出てきますが、この2つのポイントは基本となりますので、それだけ覚えておけば今回は充分です。

いかがでしたでしょうか。次回は財務諸表の主要なレポートについてご紹介します。

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