いまさらですがリレーショナルデータベース製品ってどんな製品があるの?ざっくりまとめてみました!

いまさらですがリレーショナルデータベース製品ってどんな製品があるの?ざっくりまとめてみました!

今ちまたにはどんなリレーショナルデータベース製品があるのでしょうか?ここ近年では商用データベースのほか、オープンソースソフトウエア(OSS)のデータベース製品も非常によく利用されるようになっています。商用からOSSへの移行も増えていますのでその検討材料にもしてみてはいかがでしょうか?

システムのデータを格納するデータベース

企業にお勤めの方、また、そうでない方でも、さまざまな情報システム、簡単に言えば、アプリケーションやツール、はたまたWebサイトをPC上で利用されていることと思います。そのシステムで扱うデータをより扱いやすく、より整理して格納するために、さまざまなデータベース製品が利用されています。

データベースに求められるパフォーマンス

そういった情報システムには、企業にとっての重要なデータを取り扱います。そのためそのデータを格納するデータベースには、信頼性、一貫性、耐障害性、セキュリティ、多くのユーザのサポートや高いパフォーマンスが求められます。また、よりシステムを作成しやすくしたり、高可用性実現などのさまざまな機能を実装するために、いろんな機能強化がされている必要があります。

商用データベースとOSSデータベース

このような要件を満たすために、企業などで使われる情報システムでは、商用のデータベースが使用されるのが一般的でした。 ただ、近年ではオープンソースソフトウエア(OSS)のデータベース製品もさまざまな特徴特化、機能強化、パフォーマンス強化されており、利用されることも多くなっています。また商用からの移行の場合もあります。

商用データベースの種類

商用のデータベースには以下のような種類があります。

  • リレーショナルデータベース
    リレーショナルデータモデル(関係モデルともいう)をベースに設計、開発されたデータベースのことを指します。
  • リレーショナルデータベース
    すべてのデータは縦の列(カラムともいう)、横の行(ローともいう)からなるExcelのような表形式(テーブルともいう)でデータを格納するタイプのデータベースです。

Oracle Database

商用のリレーショナルデータベース製品として国内シェアの高い製品です。
Oracleマスターと呼ばれるデータベース認定試験があり、ベンダー資格の中では比較的ポピュラーです。

ここ近年でクラウド対応や、インメモリでの処理機能などが追加されています。
主な機能/特徴としては、行レベルロックによるロック待ちの削減、読み取り一貫性、REDOログのアーカイブや冗長化やRACによるノード分散による冗長化、障害対策のためのデータベース複製機能DataGuardなどによる堅牢性の実現などがあります。
現行バージョンのOracle 12cではマルチテナント機能を搭載されております。

Microsoft SQL Server

こちらもOracle Database 同様、国内シェアの高い商用リレーショナルデータベース製品です。管理ツールが充実しており、コマンドを知らなくてもある程度の操作は可能です。

また、ある程度設定等が自動化されており、管理作業の手間をあまりかけずに利用することが可能です。もともとSybase SQL Serverからソースコードの提供を受けているため、コンセプトが似通っています。プラットフォームがWindowsに限定されるが、Windows関連の機能(.NET Frameworkなど)との親和性も高いです。

ここ近年の主な新機能としては、Business Intelligenceやビッグデータ関連の機能追加として、列ストアインデックス、Excel統合のレポートツールの拡張、Hadoopへの接続などや、クラウド連携として、インスタンスとデータベースの関係性を希薄にし、移行を用意にする包括データベースや、データのエクスポート・インポートを実施するデータ層アプリケーション、SQL Azureとの連携、現行バージョンの2014では、インメモリ機能の完全統合されています。

IBM DB2

こちらも国内シェアの高い商用リレーショナルデータベース製品です。
もともとメインフレーム版からスタートし、リレーショナルデータベースの概念や、SQLを初めて提唱したといわれています。

特徴としては、大規模環境をサポートする信頼性と拡張性、メインフレームからLinuxやWindowsというマルチプラットフォーム対応などです。
ここ近年の新機能としては、インメモリ機能やカラムストア機能や、さまざまなアプリケーション・レイヤー間での保存/交換するためのメカニズムとして、データNoSQLによるJSONサポート機能などがあります。

SAP ASE(旧Sybase ASE)

金融系のシステム用のデータベースとしてメインで利用されてきたリレーショナルデータベース製品です。Microsoft社のSQL Serverのもととなった製品です。そのため基本的なアーキテクチャが似通っています。

ここ近年の新機能としては、インメモリ機能、クラスタリング機能、スレッド処理効率化の促進などがあります。

SAP HANA

SAP社が出しているインメモリ型データベースです。列指向型データベースとして分析作業に特化していますが、行指向型の機能も備えているため他のデータベース製品と同様に使用できます。

S/4 HANAと呼ばれるHANAデータベースに特化したSAP Business Suite製品を販売しています。これによりSAPシステムで業務を動かしつつ、同時に業務データへの分析作業がリアルタイムで実現可能となります。

OSSデータベースの種類

今度は、OSSのデータベース製品をご紹介します。

MySQL

世界で最もよく使用されているオープンソースのリレーショナルデータベース製品です。高速でシンプル、使いやすいことが特徴です。商用のものと遜色ない機能、性能を持っています。有償版と無償版の2種類が提供されています。マルチユーザ対応のため、複数のユーザが利用するようなWebアプリケーションのようなシステムに向いています。

PostgreSQL

MySQLと同様、世界で最もよく利用されているオープンソースのリレーショナルデータベースです。商用のものと遜色ない機能、性能を持っています。オープンソース製品の中では機能(標準SQLへの準拠や並列実行性能、マルチバイト対応など)が比較的充実しています。

MariaDB

MySQLから派生したオープンソースのリレーショナルデータベース製品です。MariaDBの開発は、MySQLのオリジナルコード作成者らが立ち上げたプロジェクトによって行われており、MySQLとの互換性を保ちつつ、性能や堅牢性を高めるための機能を備えています。
特徴としては、MySQLから派生しているため、MySQLとの互換性があること、多くのストレージエンジンを採用しており、用途により選択可能であること、高性能を実現するためのさまざまな機能(スレッドぷーリング、並列レプリケーション、グループコミットなど)が標準で実装されていることなどです。

FireBird

ボーランド株式会社の商用のリレーショナルデータベース製品「InterBase 6.0」を期限として約20年の歴史を持つ製品です。ストアドプロシージャやトリガをフルサポート、ACID準拠のトランザクション、外部関数のサポート、、オンラインバックアップなどの機能を備えている。また非常に小さいフットプリントで動作可能です。

SQLite

アプリケーションの一部に組み込まれて動作するタイプのリレーショナルデータベース製品です。サーバではなくライブラリとして提供されています。大規模利用には向きません。多くのデータベース製品がサポートする機能や関数で(例えば、トランザクション分離レベルやユーザやアクセスの概念など)サポートしていないものがあります。

まとめ

最後に、それぞれの利点についても触れたいと思います。

商用データベースの利点

商用データベースの利点としては、DBベンダーのみでは提供できない管理用のツールがサード・パーティベンダから提供されたり、保守契約等があるため、不具合があったときの対応がより迅速に受けられたり、修正版プログラム等の提供が比較的頻繁に行われるところです。

ただ、その代りに製品自体も有償で、それに追加で高額な保守料金を支払う必要があります。また各ベンダごとに認定資格制度を設けており、そのデータベースの知識、管理作業ができることを証明するような仕組みもありますね。

OSSデータベースの利点

OSSは、利用しているユーザがかなり多くなっているため、コミュニティや、機能のまとめをしているサイトも多くあり、わからないところを簡単に調べる環境ができています。

また、ユーザや使用環境の増加、またメジャーなLinuxのディストリビューションの基本パッケージの一環として採用されるなどしているため、OSS製品の有償サポートを提供する企業も増えていますので、企業内のシステムにも使用可能な環境が備わっています。またサード・パーティ製の管理/操作ツールも、OSS用に多く提供されています。

今や基本中の基本となっているリレーショナルデータベースを改めて勉強されたい方は、まずは無償で手に入れることができるOSSを利用してみてはいかがでしょうか?

最後に

今回のコラムではリレーショナルデータベースの製品を中心にご紹介しましたが、別のコラムにもありましたが、ここ近年はリレーショナルデータベースで不得意なところはNoSQLデータベースで実現しようとされています。 今後はそのあたりも合わせて習得していきたいとことですね。

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