OpenStack 資格取得インタビュー – Red Hat Certified Engineer in Red Hat OpenStack exam(EX310)

OpenStack 資格取得インタビュー – Red Hat Certified Engineer in Red Hat OpenStack exam(EX310)

2016.03.02

インストラクタの語る資格取得体験談の第2弾。今回は Red Hat の OpenStack の上位資格 「Red Hat Certified Engineer in Red Hat OpenStack exam(EX310)」を取得した、弊社インストラクタ千田へのインタビューです。 資格体系から、OpenStack という技術について、幅広く語っていただきました。OpenStack 構築にすでに携わっている方も、OpenStack を学んでみたいけどどこから学んだらいいのかわからない、という方も、ぜひ勉強方法等の参考にしてみてください。

OpenStack の上位資格を取得!

先日、レッドハット社の人気製品、OpenStack Platform の資格の中でも、上位資格である 「Red Hat Certified Engineer in Red Hat OpenStack exam(EX310)」 を取得した、弊社インストラクタ千田のインタビュー記事です。

先週の 弊社大西へのOpenShift資格取得インタビュー に続き、Linux, Solaris を初めとするインフラ技術はもちろん、ストレージ、セキュリティ、仮想化(VMware)、クラウド(OpenStack)、ビッグデータ(Hadoop)、自動化技術(Puppet Labs) 、と幅広いコースを担当する彼に、OpenStack や、今後の注目技術について語っていただきました。

OpenStackとは何ですか?

OpenStack は、2010年に世に出て以来勢力を伸ばしている IaaS(Infrastructure as a Service) を構築するためのクラウドコントローラーソフトウェアです。登場してから5年以上経っていることもあって多くのユーザーに使い込まれているため、企業内のプライベートクラウドをはじめ、パブリッククラウドクラウドのサービスにも使用実績があります。

OpenStackは様々なコンポーネントから成り立っていて、その一部または全部を組み合わせることによって 「テーラーメイドな」インフラストラクチャー を構築することができます。

今回取得された資格はどのような資格ですか?

この度、機会があってレッドハット社の EX310 という資格を取得しました。資格試験のコード名は EX310、正式名称は、Red Hat Certified Engineer (RHCE) in RedHat OpenStack exam といいます。

RHEL(Red Hat Enterprise Linux) の認定資格に EX200、EX300という資格がありますが、その OpenStack版の認定資格として、EX210、EX310という資格があります。

基礎レベルの認定資格である EX210(Red Hat Certified System Administrator (RHCSA) in Red Hat OpenStack exam) では、主にOpenStackの各コンポーネントをインストール、構築 することが主な目的でしたが、この EX310 ではそこからさらに一歩進んで、分散ストレージの OSSである Ceph を組み合わせた環境を構築したり、ネットワーク機能を提供するコンポーネントである Neutron の構成やトラブルシューティングに至るまでが盛り込まれた試験です。

具体的な設問などはここではお話しできませんので、詳しくは、レッドハット社のサイト (英語)をご覧ください。

OpenStackを使うと、どんなことができるようになるのでしょうか?

元々、OpenStackは AWS (Amazon Web Services) に範を取って開発されたソフトウェアであり、AWSが持っているような柔軟性や迅速性を、企業内のデータセンターに プライベートクラウド を構築するために利用したいという要望に基づいています。

先ほど、OpenStackによって「テーラーメイドな」クラウドインフラストラクチャーを構築すると言いましたが、OpenStackの持ついろいろなコンポーネント(Nova、Cinder、Glance、Swift、Neutronなど多数)を組み合わせることによって、そのサイトの目的に適ったインフラストラクチャー(仮想マシン、物理マシン、ストレージ、ネットワーク等)を 迅速に構築、展開し、また不要になったらすぐに破棄 したりすることができます。
また、こうした各構成要素の管理を 自動化 するため使用できるAPIも用意されており、小規模から大規模まで、多くのニーズにマッチするインフラストラクチャーを構築する助けとなるでしょう。

最近では、単なる仮想サーバーインフラの世界から派生して、SDN(Software Defined Network) や NFV(Network Functions Virtualization) の領域で OpenStackを活用する事例が出てきました。
つまり、柔軟に構築、構成変更が可能な ネットワークコンポーネント (Switch、Router、Firewall、Load balancer等)としての利用形態です。今後もその動向には目が離せません。

あまり情報がないなかでの取得勉強であったと思いますが、学習を進めるにあたり、特に意識した点は何でしょうか?

レッドハット社の認定試験全体に言えることですが、全て 実技による試験 であることを意識することが必要です。

EX310の取得のために肝心なポイントは、Ceph と Neutron に慣れ親しむことだと思います。恥を忍んで告白しますが、初回受験では合格することができませんでした。
失敗していたときの反省点は、これらのソフトウェアに対して、「身体で覚える」ほどにまでは親しんでいなかったことです。

Cephについては、ドキュメントをよく読みながら、実機にインストール して、まずは OpenStackとは関連を持たない単体の Cephクラスタを構築 してみることをお薦めします。
ドキュメントは、レッドハット社のサイト および、Ceph プロジェクトのサイト がバイブル的存在です。

また、私の場合は、幸運なことに専門の教育を受けることができたという点も大きかったです。以前弊社のコラムに寄稿させて頂いた「インド出張記」の内容がそれです。「インドのシリコンバレー」ことバンガロールに赴いて、Cephのトレーニングを受講してきました。
コラム 「インド出張記 前編」 「インド出張記 後編」

なお、広く一般向けのトレーニングに関しては、レッドハット社のトレーニングコース Red Hat OpenStack Administration III (CL310) があるので、これがEX310の準備に最適でしょう。

今後はどのような技術に注目したいですか?

インフラストラクチャーための基本機能が熟成されつつあるなかで、それぞれのコンポーネントを 柔軟かつより便利に構成したり設定を変更したりする技術 が望まれています。具体的には、インフラストラクチャーの自動化技術 に注目しています。

私自身、PuppetLabs社の認定インストラクターでもあるため、自動化ツール Puppet は当然として、同様のカテゴリの様々な技術、たとえば Chef や Ansible 等には常に注目しています。

また、自動化とはすなわちプログラミングであるため、上記のツールも含め、そのバックエンドを支える Ruby や Python 等の light weightなプログラミング言語にも引き続き注目していきます。

インフラ自動化を担うスキルを持つインフラエンジニアを育成することが、今後の課題であると思っています。
(本コラムは、JTPマーケティング室によるインタビューをもとに作成しました。)

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