サプライチェーンマネージメントとはなんでしょうか

サプライチェーンマネージメントとはなんでしょうか

2016.03.16

サプライチェーンマネジメント(SCM)とは、「サプライ:供給」「チェーン:鎖→連鎖(一連の)」「マネジメント:管理」。直訳すると『供給までの連鎖された活動の管理』です。この言葉だけではよくわからないと思いますので、サプライチェーンマネージメントとは何をしようとしているのかについて紹介していきたいと思います。

1.サプライチェーンマネージメントとは

サプライチェーンマネージメント自体を説明する前に、サプライチェーンとは何かについて考えていきたいと思います。

サプライチェーン

サプライチェーン とは、原材料の調達から始まり最終消費者に製品が渡るまでの、調達/生産/販売/物流の業務の流れ を「供給(サプライ)の鎖(チェーン)」 としてとらえたものです。

つまりサプライヤーから製造業者、製造業者から卸売業者、卸売業者から小売業者、小売業者から最終消費者とつながっていくわけですが、その全体の 供給連鎖構造 をサプライチェーンと呼びます。

サプライチェーンマネージメント

サプライチェーンマネージメント とは、その サプライチェーン上にある業務を管理すること を指します。つまり部門ごとや企業ごとに最適化していた情報や物流、キャッシュフローをサプライチェーン全体の視点で見直して、情報の共有化とビジネスプロセスの改善を行うことによってサプライチェーン全体のキャッシュフロー効率を最大化することを目指します。

2.サプライチェーンの役割は

サプライチェーンマネージメントで何を管理するかというと3つあります。

1つ目は 情報フロー です。もちろん今何が売れているのかという情報もありますが、これから何が売れるのかという情報もサプライチェーン全体で共有していく必要があります。

2つ目は 物流フロー です。どれだけ売れるのかという情報に合わせて、タイミングよく商品を届ける必要があります。

3つ目に キャッシュフロー です。材料を購入して製品に加工して、それを販売してキャッシュにしなければなりません。それをもとにまた新たな材料を購入していくので、キャッシュフローも大切な要素になります。

3.サプライチェーンマネージメントが出てきた背景は

大量生産・大量消費

これまでは 大量生産、大量消費 の考えのもとで、価格をどうやって下げて品質の高い製品を作るのかということが考えられてきました。簡単に言うと作ったものは必ず売れると考えられていました。

それで生産部門は生産効率を考慮し 大量生産 を行い、物流部門は輸送コストを抑えるために 大量輸送 を行い、販売部門は欠品をなくすために 在庫を増やす ことをしました。一時的に在庫が増えてもいつかは売れていったので、大きな問題とはなりませんでした。

不良在庫

しかし、多種多様な要望が出てくる中で、作ったものは必ず売れるとは限らず、そこに 不確実性 が生まれ、不良在庫 が倉庫に眠ってくることも出てきました。それによって経営を圧迫することにもなりかねません。

在庫は「悪」なんていう言葉も聞いたことがあるかと思いますが、それまでのように在庫が増えても売れるとは限らず、いつ現金化できるのかわからない状況となりました。

そして 在庫はリスク となり、経営を圧迫するようになりました。だからと言って在庫を持たなかったり商品をタイミングよく供給できなかったりすれば、販売機会の損失 となります。

そのため、1つ目として サプライチェーン上にある在庫は極小化 して、市場の変化に対応して不良在庫の発生を極力減らすことが求められますし、2つ目として多様な製品を 短いリードタイムで供給し、機会損失を減らす ことが求められます。この2つの課題に対するアプローチとしてサプライチェーンマネージメントが注目されるようになりました。

4.サプライチェーンマネージメントの実現のために

サプライチェーンマネージメントを実現するためには、情報システム を使用することも1つの手段です。ですがそれ以上に 生産部門や販売部門など部門の垣根を取り払い、企業や産業を1つのサプライチェーンとしてとらえる 必要があります。

たとえ製品企画/開発力がどんなに優れていても、新製品の投入までに時間がかかったり、不良在庫の処理費用がかさんでキャッシュフローが悪化したり、納期回答ができなくて販売機会を損失したりすることは避けたいです。
ピークが過ぎた商品は即撤退する、ヒット商品は即増産するなど機敏さが不可欠となります。

サプライチェーンの効率化

サプライチェーン全体の効率化を実現するためには、サプライチェーンを同じくする企業が協働で 予測活動 を行うことでサプライチェーン全体としての 予測誤差を最小化 します。ただしそれぞれの企業の立場からそれを難しくしていることがあると思います。

なので、サプライチェーン全体のパフォーマンスを向上させることが、サプライチェーンを共有する企業にとって重要な目標であり、サプライチェーン全体のパフィーマンスを向上させることによってはじめて各企業のキャッシュフローが改善するという原則と信頼関係が必要になるということです。

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