1日中研修、1週間研修・・・振り返りは?

1日中研修、1週間研修・・・振り返りは?

研修って、短期間で膨大な内容を学びますよね。振り返るのがイヤになるくらいの厚さのテキストを渡されることもあります。でも、研修中に学習しただけでは、学んだこともすぐ忘れてしまう・・・なんてこと、ありませんか?

ようこそ、御殿山トレーニングセンターへ!

弊社の 御殿山トレーニングセンター には、日々沢山の受講者にお越しいただいています。

受講されるコースは、ベンダーも様々ですし、開始時間、終了時間、日数も多岐に渡ります。最終日に試験を受験するコースもあれば、別途試験会場で受けられる方もいます。もちろん、研修のみ受講して、そのまま業務に戻って学んだ内容を活かす方もいらっしゃいます。

無料セミナーであれば個人で申込みをされる方も増えますが、多くは会社からの指示や研修の一環でお越しいただいています。なので、受講者の大半が社会人であり、集合研修が久しぶりと言う方も少なくありません。

貴重な業務時間を割いてお越しいただいている方が大半である以上、よりたくさんの知識を身に付けて帰って頂きたい。それが講師の願いのひとつだったりします。

ヒトは忘れる生き物

今回は、その「振り返り」について触れていきたいと思うのですが、ところで、「エビングハウスの忘却曲線」 をご存知ですか。

エビングハウスの忘却曲線

ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウス氏が発見した、ヒトの記憶の忘却をあらわした曲線 です。

これは、母音・子音から成る無意味な音節を被験者に記憶させ、時間の経過による記憶量をみる実験から導き出されたものです。

この曲線によると、
20分後には58%
1時間後には44%
1日後には26%
1週間後には23%
1ヶ月後には21%

しか、ヒトは記憶を保持していない そうです。

エビングハウスの忘却曲線

私は最初にこの曲線について聞いたときは衝撃を受けました。だって、講師が一生懸命話しても、受講生は朝話した内容を午後には半分も覚えていない可能性が高いということになります・・・(泣)
(そう考えると、先週約束したことを忘れられても、ある意味納得せざるを得ない、と言うことかもしれません(笑))

もちろん、この実験は「無意味な」音節を使っていますので、意味を見出せたものに対してはまた少し違う感覚があると思います。しかし、角度は違えど ヒトは忘れる生き物である、と言うことに変わりはありません。

講義に置き換えてみると

この曲線から考えると、たとえ受講者の方が講義を受け、そのとき理解した!と思ったとしても、振り返り をしないと次の日には大半のことを忘れてしまっているわけです。翌日前日の内容の振り返りを行う講義が良くありますが、そのときに「あれ?なんだっけ・・・昨日聞いたような・・・」なんてこと、ありませんか?(私は多々あります)。簡単に昨日の内容の復習をし、なんとなく思い出してまた今日の講義を受ける・・・研修中はそんな繰り返しじゃないでしょうか。

ただ、家にかえると、会社に戻ると如何でしょう?たとえば、1週間講義を受け、内容を理解し、満足してお帰りいただいても、何もしなければ1ヵ月後には大半は忘却のかなたへ・・・・ということが先ほど出した曲線からも十分に考えられるのです。

研修を受ける時の代償は決して安いものではありません。研修費はもちろん、遠方へ受講する場合であれば交通費や宿泊費、出張費、そして何より受講者の人件費があります。受講者自身も、自らの時間を投資するわけですから、それなりの成果を持って帰りたい、と言う気持ちが大きいでしょう。

1日講義を受けて、演習を行って、講義後も個別に質問をして・・・と、弊社のトレーニングセンターでは熱心な受講者をたくさんお見かけします。久しぶりの座学を毎日受けて、がんばって受講したのに、その内容がすぐに消えてしまうのは、あまりにもったいなくないですか?

そこで、研修の振り返り が重要になってきます。テキストを見直すことはもちろん、実機を触ってみたり、他者に伝えて見たりする ことで、知識の定着の手助け になります。

その振り返り、いつやるの?

とはいっても、なかなか振り返りをする時間がない、というのが多くの人の思うところでしょう。

実務に戻ってそのまま業務に100%活かせる、と言う人は、日々反復をしていますので、知識の定着は十分に図れると思います。認知心理学の1つに、単純接触効果(ザイアンスの法則) がありますが、繰り返し接触することにより、警戒心が取れ、好感を持てるようになる といいます。たとえ最初は苦手な学習内容だったとしても、続けることで好感が持てる(ことがありえます。真逆の可能性も否定できませんが…)。

「1日以内に振り返り」をしてみましょう

1つの案としては、「1日以内に振り返りをする」 ことです。先に出した曲線を思い出してください。1時間後には半分くらいは覚えているのに、1日たつと約7割のことを忘れてしまいます。

研修中は1時間~1時間半くらいに1度休憩があることが多いですが、1時間くらいであれば半分くらいはまだ覚えているんですね。ただ、それをそのままにしておくと、次の日には抜けていってしまう可能性が高い・・・

だから、まずは「1日以内に振り返りをする」ことがポイントになるのではないでしょうか。そのあとは、翌日、1週間後、1ヵ月後・・・といった形でくり返していけば、短期記憶が長期記憶に変わって行くと思います。

と言う私も、正直復習し続けるとか、苦手です。なので、自分のやりやすいタイミング、時間、場所 はどこか常に模索しながら1番効果的なものを探しています。ご自身のやりやすいタイミングを見つけ出すことが、1番の特効薬でしょう。

講師陣へインタビュー

最後に、弊社は数々のベンダの教育を実施している講師がいますので、講師陣にインタビューをしてみました。

講師陣に聞いてみた「コース終了後、おススメしている復習方法はありますか?」

  • 先週の内容を 今週復習 してみましょう
  • ディテールじゃなくて 概要 をつかみましょう
  • 画を描いてみる、文字にしてみるなど アウトプット をしてみましょう
  • 家で 環境 をつくって動かして見ましょう
  • 週末 の時間を活用してみましょう

いかがでしょうか。参考になるな、って思ったら、是非取り入れてみてください。

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