VMware vSphere 検証時に知っていると役立つ裏技!? + 小ネタ

VMware vSphere 検証時に知っていると役立つ裏技!? + 小ネタ

2016.04.13

過去のコラムにて、VMware Nested環境について書かせていただきましたが、今回ご紹介する、「VMware vSphere 検証時に知っていると役立つ裏技!? + 小ネタ」 はNested環境で役立つ情報をまとめてみました。少しでも、皆様の検証のお役に立てればと思います。

はじめに

今回は、「VMware vSphereの裏技!? + 小ネタ」 と題して、知っていると得をする?情報 をまとめてみました。今までのコラムで検証環境として、Nestedをオススメしてきましたが、機能的に制限されている部分もありますので、それを解決する方法や、物理環境においても、知っていると得をする小ネタを一部ですがご紹介したいと思います。
※本番環境を想定したものではなく、あくまで検証用途で使用するものになりますので、自己責任の範囲でご対応いただきますよう御願いします。

目次

  • 仮想マシンのConsoleにコピー & ペーストできるようにする!
  • Nested ESXi用VMware Toolsをインストールする!
  • Nested ESXiのHDDをSSDとして認識させる!
  • おまけ:TPS がデフォルト無効

 仮想マシンのConsoleにコピー & ペースト できるようにする!

ネットや各種ドキュメントを参照しながら、探り探り設定する場合等、コピー & ペースト(以降:コピペ) できると作業しやすいですよね。
しかしながら、セキュリティの面の問題からvSphere4.1以降では、仮想マシンの操作端末とConsole画面間のコピペがデフォルトで禁止 されています。
もちろん、下記 Knowledge Base (KB) で公開されているように、有効化もできる ので、以下ご紹介していきます。
http://kb.vmware.com/kb/2078914

※各仮想マシン毎に有効化/無効化する方法もありますが、今回はESXiホストの全ての仮想マシンで有効化する方法をご紹介します。

前提条件

コピペを機能させるには、VMware Tools がインストール されている必要があります。

設定方法

ESX/ESXi ホストのすべての仮想マシンでこのオプションを有効にするには、以下設定を行います。

  1. ESX/ESXi ホストに root ユーザーとしてログインします。
  2. /etc/vmware/config ファイルのバックアップを取ります。
  3.  テキスト エディタを使用して /etc/vmware/config ファイルを開きます。
  4. 次のエントリをファイルに追加します:
    vmx.fullpath = “/bin/vmx”
    isolation.tools.copy.disable=”FALSE”
    isolation.tools.paste.disable=”FALSE”
  5. ファイルを保存して閉じます。
    コピペ オプションは、仮想マシンの再起動後または次回のレジューム後に有効になります。または、仮想マシンをシャットダウンし、パワーオンすることで変更が適用されます。


仮想マシンのコンソールにコピペができると、ネットワークに繋ぐ前に設定が必要な場合の作業効率があがると思います。例えば、License認証の為のキー入力や、あらかじめ用意しておいたコマンドの実行など。

これで作業効率があがりますね!

Nested ESXi 用 VMware Toolsをインストールする!

通常、VMware Toolsには Windows用とLinux用 の2種類が用意されていますが、今回ご紹介するのは、ESXi(仮想マシン)用のVMware Tools です。通常ESXiは物理マシンにインストール事が前提となっているので、VMware Toolsのインストールは想定されていませんし、用意もされていません。

ただ、Nested環境 でESXiを仮想マシンとして使用している方は、一度は、ESXiを他の仮想マシンと同様に、まとめてShutdownしたいと思ったことがあると思います。
(他にも、IPアドレスやDNS名の表示もしてくれます。)

ということで、今回は下記、Flings で入手することのできる、「Nested ESXi用 VMware Tools」 をご紹介します。
Flingsではサポートこそされませんが、VMwareエンジニアにより開発された有用なツールを入手する事ができます。
https://labs.vmware.com/flings

インストール手順

以下インストール手順です。
※Option 1 or Option 2 のどちらか一方を実行すれば完了です。

Option 1: Nested ESXiがInternetにアクセスできない環境の場合

  1. VMware Tools (VIB) のダウンロード
    vSphere5.5用 VMware Tools
    http://download3.vmware.com/software/vmw-tools/esxi_tools_for_guests/esx-tools-for-esxi-9.7.1-0.0.00000.i386.vib
    vSphere6.0用 VMware Tools
    http://download3.vmware.com/software/vmw-tools/esxi_tools_for_guests/esx-tools-for-esxi-9.7.1-0.0.00000.i386.vib
  2. VMware Tools (VIB)をNested ESXiへ移す
    vSpehre Web Client を使ってVIBをNested ESXiのローカルデータストアに移します。
  3. VMware Tools (VIB)のインストール
    esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/[DATASTORE]/esx-tools-for-esxi-9.7.1-0.0.00000.i386.vib -f
  4. Nested ESXiを再起動

Option 2: Nested ESXiがInternetにアクセスできる場合

  1. 下記コマンドをNested ESXiのShellにて実行
    vSphere 5.5 :

    esxcli software vib install -v http://download3.vmware.com/software/vmw-tools/esxi_tools_for_guests/esx-tools-for-esxi-9.7.1-0.0.00000.i386.vib -f

    vSphere6.0 :

    esxcli software vib install -v http://download3.vmware.com/software/vmw-tools/esxi_tools_for_guests/esx-tools-for-esxi-9.7.2-0.0.5911061.i386.vib -f
  2.  Nested ESXiを再起動

これで、Nested ESXiを含めた仮想マシンをまとめてShutdownする事ができるようになりますね!

Nested ESXi のHDDをSSDとして認識させる!

検証環境で、SSD が必要な機能の設定等を確認したい時に、SSDがあれば良いのですが、多くの場合HDDだけと思われます。そこで今回は、簡単にHDDの仮想ディスクをSSDとしてNested ESXiに認識させる方法をご紹介します。
※あくまで、SSDと認識させているだけなので、パフォーマンスがあがるわけではありません。

前提条件

  • Nested ESXiの仮想マシンバージョンは8以上
  • Nested ESXiがパワーオフ状態

設定方法

  1. Nested ESXiの「設定の編集」を選択
  2. SSDに変更するディスクの仮想デバイスノードの確認(今回の例では、SCSI0:0)
  3. 「仮想マシンオプション」→「詳細」→「構成の編集」を順に選択
  4. 「行の追加」を選択し、SSD化に関する、下記の構成パラメータを追加設定する。
    scsiX:Y.virtualSSD = 1 (今回の例では、scsi0:0.virtualSSD=1
  5.  Nested ESXiをパワーオンし、対象ESXiにアクセスし、対象ホストの「管理」→「ストレージ」→「ストレジデバイス」の順に選択し、SSDに変更できたか確認する。ほぼGUI操作だけで、SSD化できました!
    これで、SSDが環境になくとも、Virtual SAN や Flash Read Cache 等の構成確認ができますね!

[おまけ] TPS が Default無効

最後におまけ情報ですが、下記VMware KBに記載されているように、透過的ページ共有( Transparent Page Sharing )機能 が デフォルトで無効 になりました。
https://kb.vmware.com/kb/2100628

TPSがデフォルトで無効となるvSphereバージョンならびにパッチレベルは以下の通りです。
ESXi 5.0 パッチ ESXi500-201412401-BG 2014年12月4日
ESXi 5.1 パッチ ESXi510-201410401-BG 2014年10月30日
ESXi 5.5 パッチ ESXi550-201410401-BG 2014年10月16日
ESXi 6.0                 2015年3月12日

TPSは、同一ホスト上で稼動する仮想マシンのメモリページが同一データだった場合、データの重複を排除し、メモリリソースの効率利用を実現 する機能です。KBによると、学術研究の結果、データへの不正アクセスの問題があることが確認されたようです。ただし、VMwareとしては、実世界の環境では現実的ではないと考えているようで、予防策としてTPSをデフォルト無効にしたようです。

メモリのオーバーコミット構成時や、同一システムを稼動させる場合には非常に有用な機能な為、個人的には残念ですが、もちろん、TPS自体が使えなくなるわけではないので、パラメータを変更する事で使用可能になるそうです。

以上、「VMware vSphereの裏技!? + 小ネタ」のご紹介でした!
みなさんも、ぜひ使ってみてください!

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