「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」って?Software Defined Storageを実現する仕組みを解説

「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」って?Software Defined Storageを実現する仕組みを解説

Hyper-Converged Infrastructure、Converged Infrastructure って何?Hyperがつくのとつかないのとでどう違うの?といったことや、具体的にどんな製品があるの?と思う方が多いかと思いますので、このコラムで取り上げていきたいと思います。

Hyper-Converged Infrastructureとは

Hyper-Converged Infrastructure (HCI) とは、簡単に言うとサーバ (処理領域) とストレージ (データ保存領域) を1つの筐体に統合した仮想基盤を作成する製品になります。

なにがHyperなのかというと、サーバに搭載されるSSDやHDDをソフトウェアによって管理すること( Software-Defined Storage )により、別途、外部ストレージを用意しなくてもサーバだけで外部ストレージと同一機能レベルにまで押し上げることが可能となりました。

このように1筐体内にサーバ機能+外部ストレージ機能を統合している製品を一般的に Hyper-Converged Infrastructure と呼んでいます。

ちなみにHyperのつかない Converged Infrastructure という物もありますが、こちらはラック単位での統合製品になり、基本的には最小構成(最小購入)単位がラックでの提供となります。

なので、Converged Infrastructureは大規模向け、Hyper-Converged Infrastructureは小・中規模向けと位置づけることもできます。

通常のハードウェア構成とHyper-Converged Infrastructureの比較は次のようになります。

通常のハードウェア構成とHyper-Converged Infrastructureの比較イメージ

代表的な製品

Hyper-Converged Infrastructureとして代表的な製品を挙げると、Nutanix社 の Nutanix やVCE (VMware、Cisco、EMCの合弁会社) 社 の VxRail が挙げられます。

どちらの製品もハードウェアとしての見た目は次のようになっています。

次に2つの代表的な製品の特徴を見ていきましょう。

Hyper-Converged Infrastructureのイメージ

 

Nutanixの特徴

Hypervisor

Nutanixが対応するHypervisorに関しては、VMware vSphere ESXi、Microsoft Hyper-V、Acropolis Hypervisorがあります。Acropolis Hypervisorとは、KVMベースのHypervisorとなっています。

Storage

NutanixのStorage部分に関しては、Nutanix社オリジナルのNutanix Distributed File System(NDFS)を使用して分散ファイルシステムや共有ストレージ機能を提供しています。
特にQuickClone機能により超速な仮想マシンのクローンを実行できるため、仮想デスクトップ環境といった比較的再構成頻度が高い環境の場合は、仮想マシン展開時に特に威力を発揮しますので運用効率も上げることもできます。

Nutanixは対応するHypervisorが複数ありますので、自由度が利くようになっております。その他Storage技術にオリジナリティがあり、特徴が表れています。

VxRailの特徴

Hypervisor

VxRailが対応するHypervisorに関しては、VMware vSphere ESXiのみとなります。

Storage

VxRailのStorage部分に関しては、VMware Virtual SAN(VSAN)を使用して分散ファイルシステム、共有ストレージ機能を提供しています。

VxRailはServer・Storage・Hypervisor全てがVMware社の製品となっています。選択肢が無い反面、サポート構成のとりやすさや障害時の問い合わせ先の限定のしやすさといったメリットが享受できる可能性が高いでしょう。

最後に

今回は代表的な製品として Nutanix 、VxRail を取り上げましたが、他の海外ベンダーからもHyper-Converged Infrastructure製品が提供されています。

いずれの製品もHyper-Converged Infrastructureに共通することは、スケールアウトを考えて作成されているため、筐体とサーバを追加購入することで処理能力、保存領域の追加が比較的簡単になっております。

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。
次回のコラムの題材は、別の製品にするか、全く別の技術を扱うか模索中ですが、次号も読んででいただけたら幸いです。

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