【VMworld 2016 be_TOMORROW】in Las Vegas 参加体験記(後編)

【VMworld 2016 be_TOMORROW】in Las Vegas 参加体験記(後編)

前回投稿の VMworld 2016 be_TOMORROW in Las Vegas 参加体験記(前編)に引き続き、後編をお送りさせていただきます。今回は技術的な戦略方針、および製品コンセプトについてお送りさせていただきます。

キーワードは ”Any”(統合)

前編 で伝えた 3つの Any に紐づく製品/戦略をもう少し具体的に、技術的な話も含めて ご紹介致します。

  1. Any Cloud
    VMware Cloud Foundation
    Cross Cloud Services
  2. Any Device
    Workspace one
    VMware Trustpoint
  3. Any Application
    VMware Photon Platform
    vSphere Integrated Containers

VMware VISION

特に大きなものとしましては、ハイブリッドクラウド戦略を飛躍させるため ”VMware Cross-Cloud Architecture” が発表され、これが今回あらたに打ち出された戦略として大いに注目されていました。

 

Any Cloud – VMware Cross-Cloud Architecture

VMware Cross-Cloud Architecture は製品名称ではなく 戦略方針の名称 で、VMware Cloud Foundation および Cross-Cloud Services の 2つをあわせてそう呼ばれます。パブリッククラウドのみではなく、プライベートクラウド(オンプレミス環境)の活用も視野にいれた幅広い戦略 となっています。

VMware Cloud Foundation

ハイブリッドクラウドを構築するための製品・技術を包括した戦略。
SDDC統合プラットフォームとして SDDC Manager を提供。VSANやNSXを用いてパブリッククラウド・プライベートクラウドの構築自動化や管理の手間を大幅に削減できるようになります。

また、2016 年中旬迄に、IBMとパートナーシップを結ぶ発表がされています。これによって IBM Cloud から VMware Cloud Foundatiuon が提供されるようになり、今後は他ベンダのクラウドからの提供も目指しています。この大きなテーマとして「パブリッククラウド・プライベートクラウドでのサービス構築と展開をより簡単にする」というものがあり、これを実現するために上述VSAN/NSXをはじめとして、ハイパーコンバージドインフラ や Software Defined Storage など様々な製品がリリースされています。

Cross-Cloud Services (現在開発中)

わかりやすく端的に説明すると、マルチクラウドを実装する製品戦略 です。ポータルを通じて、vCloud Air / Horizon Air をはじめとしたVMwareの提供するクラウドをはじめ、Amazon Web Service やMicrosoft Azure など他社パブリッククラウドの操作・管理が行えるようになります。

現在開発中との事ですが、すでにこのVMworld 2016 での発表時に他社パブリッククラウドのネットワークの操作・アプリケーションのリソース監視のデモが行われ実際に動作するところを見ることが出来たため、実現はそう遠く無いのではと感じています。

Any Device

昨年のVMworldからの大きな変化点としては下記の 2点の発表 がありました。
特に モバイルについてはスマートフォンの流通により市場は大きく拡大 していて、VMwareもかなり力を入れている分野であると感じました。

Workspace ONE

モバイル管理、ID認証、アプリケーション配信、仮想デスクトップ(シンクライアント環境)を提供する。これ自体が製品なのではなく、様々な製品を含めて Workspace ONE とよばれる製品群となります。
今回注目の話題として、Windows 10 のサポートを拡張 し、統合管理を充実させる取り組みも発表されました。

VMware Trustpoint

今回のVMworld 2016 で 新たに発表された製品 です。エンドポイント端末(クライアントPC)の統合管理製品。パッチ適用など処理を自動化・可視化することができ、また、セキュリティコントロール、Windowsイメージの自動マイグレーション機能 なども併せ持つものです。※ まずは米国のみで提供、その後各国で順次提供

Any Application

これは、上述の Workspace ONE で示しているアプリケーションではなく、主に Docker を代表としたコンテナアプリケーションを示します。オープンソースの分野ではありますが、この分野にも VMware は本気で取り組んでいるということが伺える戦略です。

※ これらは昨年の VMworld 2015 で既に発表されていましたが、大幅な機能強化という発表でした。

VMware Photon Platform

VMware が コンテナに最適化した軽量OS。アプライアンスで提供され、イメージファイルをvSphere環境にデプロイするとすぐにコンテナ環境が利用できるようになります。Photon Controller を使うと展開管理を統合できるようになります。

vSphere Integrated Containers

コンテナ環境をvSphere環境に展開するために最適化し、アプリケーションやワークロードを統合的に管理 できます。今回、Admiral と Hobor という管理ツール・機能を新たに実装し、エンタープライズ環境での利用も視野に入れることが出来るようになります。

最後に

VMworld 2016 では他にも様々な発表や注目の技術がありました。また、Solution Exchange(企業ブース)では、VMware 製品を利用した様々な他社製品が並んでおり、今後は今回の発表に基づいたような製品がどんどんリリースされると思います。

クラウドベンダーは様々おりますが、VMwareはパブリッククラウドとプライベートクラウドの両環境をビルドできる数少ないベンダー と思いますので、2つの分野で、また、2つの分野を統合するように、ITをリードしていく戦略にはスケールの大きさを感じました。

今後のVMwareの動向にも注目です!

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