おススメTEDプレゼンテーション vol.1 ビッグデータ編

おススメTEDプレゼンテーション vol.1 ビッグデータ編

TED のプレゼンテーションは役に立つ教養を web で手軽に閲覧できてとっても良いですね。今回はビッグデータに関するおススメの動画を集めてみました。

はじめに(TEDとは)

私が TED のプレゼンテーションを見るきっかけになったのは、4年程前。ビッグデータとデータサイエンスのトレーニングの立ち上げとして外国人の講師より手ほどきを受けたときに事例やネタ紹介として参考にしました。実際の講義でも受講者に紹介していました。

TED のプレゼンテーションは内容的にもとても充実 していて、大人のための教養動画であることはもちろん、我々トレーナーとしてのプレゼンテーションの参考であったり、英語のリスニングの練習であったり、利用すると様々なメリットがあると感じています。
TED の公演を直接見に行くには日本円にして数十万円の高額な入場料を払う必要があるらしいのですが、Webで提供されている動画は無料です。これを利用しない手はありません。

今回はこんな良い事尽くめの TED のプレゼンテーションより、私が当時見て、または 新しめで興味深い内容のもの を ビッグデータ分析に絞ってご紹介 いたします。ビッグデータやデータ分析について初心者の方でもこれを観れば色々な事例も紹介されていますしイメージがつくと思います。

TED(Technology Entertainment Design) とは

Ideas worth spreading (広める価値のあるアイデア)の精神のもと、学術・エンターテインメント・デザインなど、様々な分野の第一線で活躍する人物を講師として招き、定期的にカンファレンスを開催しているグループ。
カンファレンスの模様は、TED Talks という動画アーカイブとしてインターネットを通じて全世界に無料で公開されています(随時更新)。

 

“Big data is better data”(英語)

ビッグデータについての全体像 について事例も交えて分かりやすく解説しています。冒頭の話は「アメリカのスーパーで最も売れているパイはアップルパイですが、アップルパイは2番目に人気のあるパイなので1ピースごとに売った場合は4位以下に転落する」という事例から大量のデータによって初めて分かる事実を説明しています。

IoT(Internet of Things)がもたらすセンサーデータによる分析では、車のシートに搭載されたセンサーから座っている人を特定して盗難を防止する 新しいセキュリティ対策 についても言及しています。

従来のセキュリティ対策では、まず、あるセキュリティポリシーが存在して、そのポリシーを脅かすと考えられるものを特定しますが、大量のデータを利用したセキュリティ対策では、「いつもと違う行動やデータ」を特定して異常を検知します。分かりやすい例を挙げるならば、以前私の実家に振り込め詐欺が電話してきましたが、そのとき母が「あんたいつもと声が違うんじゃない?」と問いただしたような感じです。(結局詐欺は電話を切ってしまいましたので母は騙されませんでした。)

現在注目されている 機械学習、AI(人工知能) などについて、人工知能がチェスの名人と何度か対戦して勝った話を例に触れています。さらに手のパターンが多様な囲碁では人工知能が人間の名人に勝利することは今まで困難でしたが、昨今ついにGoogleの人工知能が囲碁の名人に圧勝するニュースもありました。

その他、AIの出現によって現在のいくつかの職が変わる可能性 についても触れています。この話題もテレビやWebの記事などで目にすることがよくありますね。
私の参加しているデータサイエンティスト協会の会議でも話題になります。200年前の産業革命による生産性の向上が、人々の生活水準の向上ももたらしました。その反面、人々の職業も変化しました。現在の情報革命ではそれと似たことが起きています。ホテルのフロント、会社やコールセンターの受付、販売員などは機械やコンピュータが人間に代わって行ってくれるでしょう。更なる生産性、生活水準の向上を人間は目指すようになると考えられますがそのためには AIの使い方にも気を付ける必要があります。

Kenneth Cukier : “Big data is better data”

https://www.ted.com/talks/kenneth_cukier_big_data_is_better_data

 

“Let my dataset change your mindset” (英語)

スピーカーであるハンス・ロスリング氏はスウェーデン人の「公衆衛生学者」です。ビッグデータテクノロジーの専門家というよりもデータを駆使し、そこから「公衆衛生学」に関する新たな知見を見出しています。視覚的なグラフとジェスチャー、語り口から独特なプレゼンテーションを繰り出しています。そして、分かりやすく興味深いです。上の「データセットでマインドセットを変える」というプレゼンテーション以外でもTEDでは何回も公演していますがどれも興味深い内容です。

このプレゼンテーション「データセットでマインドセットを変える」では過去200年の世界各国の平均寿命と収入の推移をアニメーションで表しています。また、軸を変えて乳幼児死亡率と平均収入などの相関についても言及しています。先のAIの話でも触れましたが、産業革命によって人々の生産性と生活水準が向上しました。しかし、それは各国一律ではなく「先進国」と「発展途上国」における貧富の格差も生じています。各国の事情を例に挙げながら発展途上国の生活水準を向上させるための方策(飲料水の改善、予防接種による疫病の根絶)を訴えています。

Hans Rosling :“Let my dataset change your mindset”  

https://www.ted.com/talks/hans_rosling_at_state

 

“The beauty of data visualization” (英語)

スピーカーのデビッド・マキャンドレス氏はプログラマーやグラフィックデザイナーなどの経歴を経て現在はジャーナリストをされています。データの可視化そのものをテーマとして 氏の自身の経験に基づいて話しています。データの可視化はデータ分析工程では2通りの目的 があります。1つは分析モデルを本格的に構築する前に全体像をとらえること、もう1つは分析結果をプレゼンテーションする際に聴衆が理解しやすいように用意をするものです。本テーマはどちらにとっても重要 と言えます。

アメリカの軍事予算や、中国の兵員数という絶対的なデータのみでは全体像が見えず、データセットを変えて「軍事予算とGDPの比」や「兵員数と人口の比」で全体像を見る必要がある点も納得できます。データの可視化は美しく芸術的です。2つの対立する政治的な考えについても先入観や偏見を持つことなしに可視化すると美しいことも説明していました。とても、興味深い内容です。

David MacCandless : “The beauty of data visualization”  

https://www.ted.com/talks/david_mccandless_the_beauty_of_data_visualization

 

まとめ

動画は5年前から2年前のものですが、重要なエッセンスは変わらず今見ても新鮮です。興味深い動画はほかにもたくさんあります。新しい動画も出ていますし、また別の機会にご紹介します。

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