AWS re:Invent 2016 参加体験記 (前編)

AWS re:Invent 2016 参加体験記 (前編)

常にイノベーションを発信し続けるクラウド業界最大手Amazon Web Services(AWS)。 そのAWSが年に一度開催するグローバルカンファレンスAWS re:Invent 2016に参加しました。 今年で5回目の開催となり、今まで以上の盛り上がりを見せた本イベントの様子をご紹介します。

AWS re:Invent 2016 概要

今回、私が参加した AWS re:Invent は、Amazon Web Services (AWS) 社の開催するグローバルイベントです。今年で 5回目の開催 となり、毎年規模が大きくなってきています。
2016年 は 参加者 32,000人 (昨年比約13,000人増)、テクニカルセッション 400以上(昨年比約100増)と今年も拡大傾向にあります。
AWS・クラウドが一過性でなく主流になってきていることを物語っている とも言えます。

開催地は、例年通り アメリカ は ラスベガス にある The Venetian Resort Hotel Casino です。
かなりの大きさのホテルですが、re:Invent 開催中は人が多く通路が渋滞するほどの賑わいを見せておりました。

会場となった The Venetian Resort Hotel Casino

通路が渋滞するほどの賑わいを見せる会場内

 

注目の Keynote の内容とは?

Keynote (基調講演) は 1日に1回、計3回 行われました。

re:Inventの公式サイト にストリーミング配信のビデオが掲載されているほか、AWSJの公式サイトにもレポートが掲載されております。

re:Invent
https://reinvent.awsevents.com/
AWSJ
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/reinvent2016-1129/

今回は、各基調講演のポイントを、ご紹介していきたいと思います。

Keynote 1日目 「AWS インフラの拡大」

第1日目は、AWS インフラの拡大 について、James Hamilton氏 (VP and Distinguished Engineer) が講演されました。

まず、現在の 14 リージョンから18 リージョンへ拡大予定 があることが紹介されました。
AWSのインフラハードウェアは開発にまでこだわりがあり、AWS に適したネットワーク、ケーブル、チップセット、電源などを独自に開発・設計をしており、レイテンシー改善・消費電力・コスト削減 を図っていることが紹介されました。

また、AWSは 100% 再生可能なエネルギーにすることをコミット している点が印象的でした。現時点では40%程度のところ、風力・太陽光発電 を組み合わせて年々割合を増やしていくと紹介されています。
昨今、企業は 持たざる経営 が主流になっている背景としてAWSのようなサービスがより需要を増していくのをひしひしと感じました。

Keynote 2日目 「SUPER POWERS」

2日目には、CEOである Andy Jassy氏 により、「SUPER POWERS」 というテーマをもとに数多くのサービスが発表されました。

発表されたサービスは次の通りです。

  • EC2 におけるスペックの強化、及び 新しいインスタンスファミリーの追加
  • 仮想化とクラウドの両立を図る VMware Cloud on AWS
  • 画像/音声認識や音声変換を行う Amazon AI
  • エクサバイト級のデータをクラウドへ移行できる Amazon Snowmobile

クラウドの領域を更に広げるサービス ばかりで、VMware Cloud on AWS など、エンタープライズ環境のクラウド移行を促進する流れを強く感じます。

Keynote 3日目 「Transformations」

3日目は、CTOの Werner Vogels氏 により、「Transformations」、つまり 「変革」 というキーワードから、ユーザーの痛みをいかに取り除くかをテーマに主に運用・開発を支援するサービス が多数発表されました。

発表されたサービスの例

  • Amazon Athena データベースいらずの直接S3にクエリを実行するサービス
  • AWS OpsWorks For Chef Automate マネージドされたChefサーバの提供により自動化を推進する
  • AWS X-Ray アプリケーション内部を監視することができる
  • AWS Shield DDoS攻撃からアプリケーションを保護する

Werner氏: 「AWSサービスの特徴はあくまで、お客様のビジネスを成功に導くための道具であり、その道具をたくさん用意することで、多くのお客様に役立つように考えている。」
また、Amazon は顧客重視の企業であり、お客様のビジネスを成功に導くために多くの時間をお客様に費やしている と唱えていました。
このような考え方が高い顧客満足度を得て、成功を収めてきた理由なのでしょう。

賑わいをみせる出展ブース

出展ブースでは、Cisco、Redhat、VMware など、ネットワーク、OS、仮想化 関連の大手ベンダのほかにも、多くの企業が参加していました。

CloudHealth社 のロボットスーツを着た展示

基本的にパンフレットを配っている企業は少なく、顧客と直接会話して、サービスの説明やディスプレイを用いての実演などを行っていました。
また、目を引くようなものでアピールしている企業もあり、特に人がロボットスーツを着て、顧客を招いていた CloudHealth社 は、写真を取っている人も多く、注目を浴びていました。

最後に

今回初めてAWS re:Inventに参加しましたが、その規模の大きさと、続々と発表されるサービス群に、改めてAWSが世界的に注目されていることが身をもって実感させられました。

今回は、基調講演の内容をメインにイベントの様子を紹介させて頂きました。
後編では、今回発表された新サービス について詳しくご紹介しますので、ぜひご覧頂ければと思います。

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