タレントマネジメントを使ってみよう!(1) ~知っていますか?タレマネの定義~

タレントマネジメントを使ってみよう!(1) ~知っていますか?タレマネの定義~

人事や人財育成に関わっている方の中での注目のキーワード、「働き方改革」や「HR Tech」など、さまざまあると思いますが、そのうちの一つ「タレントマネジメント」について、皆さんはどれくらいご存知ですか?第1回目の連載では、なんとなく理解をしている「タレントマネジメント」について、その定義から理解を深めていきたいと思います。

「タレントマネジメント」って?

最近特に耳にするようになった「タレントマネジメント」という言葉。「タレント」と「マネジメント」という聞きなれた外来語で構成されていることもあって、「なんとなく理解している」気になっている方が実に多いのではないでしょうか。

試しに言葉の意味を知人に聞いてみると、「人事情報を可視化したもの」とか「人事情報をデータベース化して多面的に管理するもの」とか。確かにこのように言われると「ああなるほど…」とわかったような、わからないような。

「タレントマネジメント」の定義

「タレントマネジメント」には、実は正式な定義があります。

「人材の採用、選抜、適材適所、リーダーの育成・開発、評価、報酬、後継者養成等の人材マネジメントのプロセス改善を通して、職場の生産性を改善し、必要なスキルを持つ人材の意欲を増進させ、現在と将来のビジネスニーズの違いを見極め優秀人材の維持、能力開発を統合的、戦略的に進める取り組みやシステムデザインを導入すること。」

と、人材マネジメント協会 SHRM(世界最大の28.5万会員のHRMプロフェッショナルのコミュニティ)発行の2006年度版タレント・マネジメント調査報告書の中で定義されています。

わかります?これ。私は頭の回転が良くないのでこの説明からでは、なんかぼんやりとしか理解できませんでした。

まずはこの「タレントマネジメント」という言葉が定義された背景と、何を目指すための仕組みなのか、といったところから紐解いていきましょう。

「タレントマネジメント」という言葉が定義された背景

まず始めに、近年益々顕著な傾向として、少子高齢化に伴う人口の減少がありますが、発展期から安定期を迎えた資本主義経済国家には避けることは難しい現象です。日本をはじめ米国、ヨーロッパの先進国は働き手を失ってきています。

働き手を失いつつある中で、サービスが増え続ける矛盾

経済の原理原則は、人間の欲求と満足感の充足です。これを追い求めるために、企業は日々新しい欲求に対する満足感を提供し続けるわけですが、人間の満足感は留まるところを知りません。そしてその満足感に応えるために、サービスや製品を生み続けるのも人間です。これまで欧米で培われる経済の定義や手法は、効率化を第一にその製造プロセスに特化したものでした。

ですが、それらの仕組みを動かすのは、ガソリンや電気で動く機械ではなく、個々の特性を持つ人間です。そして、究極の効率化としての最後のハードルが、「人間の効率化」であり、「タレントマネジメント」はこのような背景から生まれました。

なんかSFみたいなお話です。ちょっと怖いですね。でも良く考えてみると「当たり前」だと思いませんか?ご自身の職場で考えてみてください。自分の部下、同僚、上司全員優秀だったらスゴイ組織だ!皆さんそう考えたことないですか?でも、「人にはそれぞれ個性があり、思うようにコントロールできたら世話はない!」って諦めたり、憤ったり。

「個性」を管理する

そう!人には個々の特性(個性)があるんです。これって悪いことですか?そんなことないですよね。個性を活かした活躍の場ってもっとあるのでは?

この個性をわかりやすく管理し、人と人の組み合わせで組織の効果最大化を目指したり、人の可能性を見極め弱いところをピンポイントで強化したり、企業の成長戦略に沿った人材を採用・育成する為の計画を作ったり、将来の幹部社員を人の先入観を介さずに見極めることが出来たりすることを仕組み化しようというものが、「タレントマネジメント」という考え方です。

本人でも気づかないタレントが発見されるかも?

たとえば、一人の「タレント」(テレビタレント)を売り出すために、芸能事務所やマネージャは、そのタレントの個性を徹底的に見極め、戦略的にプロデュースするわけですが、これと同じことが企業内でもできれば…素晴らしいですよね。

もしかしたら、本人自身も気づいていなかった新しい可能性がこの仕組みで発見されるかもしれないのです。つまり、活かしきれていない自分の能力や資質を管理することで、今以上に高いパフォーマンスを発揮できるようになったり、別の分野で活躍ができるようになったり。夢のような仕組みですね。なんで早く取り入れないんだ!って思いますよね。

でも、そう、事はそんなに簡単ではありません。「タレントマネジメント」の理想的な仕組みを作るためには、いくつかのポイントがあります。

次回以降は、「タレントマネジメント」を成功させる為に必要なポイントを解説していきたいと思います。

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