Dell Technologies World 2018 “Make It Real” 参加体験記

Dell Technologies World 2018 “Make It Real” 参加体験記

2016年はEMC社が主催する最後となった「EMC World 2016」。2017年はDell社によるEMC社の買収後初となった「Dell EMC World 2017」。そして2018年は「Dell Technologies World 2018」と新たなタイトルとなり、Dell色を強く押し出したイベントになりました。今回はその様子をご紹介したいと思います。

Dell Technologies 2018について

今回参加した「Dell Technologies World 2018」は、アメリカのラスベガスにて、2018年4月30日~5月3日までの日程で開催されました。

今回の参加登録者は過去最高の129か国、14,000人となり、Dell Technologiesグループの総合力が大きく強化されている事が示されました。

Dell Technologies World 2018
http://www.delltechnologiesworld.com/index.htm

今回のDell Technologies Worldは、DellとEMCが統合して開催される「World」イベントとしては3年目となりました。統合が着実に進展している事に焦点が当てられ、Dell Technologiesファミリーが同一に会す記念すべきイベントでもありました。

なお、これまで、次のようにイベントは変遷してきました。これまでのイベントの様子を知りたい方は、ぜひ、過去の記事もご参照ください。

今年のテーマは「Make It Real」

前回のDell EMC World 2017のテーマは「Realize」で、「デジタルトランスフォーメーション広げよう」という呼びかけでしたが、今回は実際に「デジタルトランスフォーメーションを本格的進めていこう」という想いが込められ、「Make It Real」になりました。

この「Make It Real」には、創立者でありCEOのマイケル・デル氏の「多くの顧客は技術の進歩に取り残されたくないと願っている。だから、我々はその苦労している課題を解決し、デジタルフォーメーションを現実のものにしていきたい」という想いが込められています。

マイケル・デル氏は、Visionとして「共有」を掲げています。マイケル・デル氏は技術や知識、製品について、より多くのことをお客様やパートナー社含めて多くの方々へ共有し、共に歩むことを大切にしています。

 

4つのトランスフォーメーション

Dell Technologies社は、戦略として「技術戦略 = ビジネス戦略」を掲げています。

「デジタルトランスフォーメーションは成長を促し、新しいビジネスモデルを作り、顧客との関係を向上させ新たなサービスを生み出している。つまり、テクノロジー戦略そのものが、ビジネス戦略になっている」と、テクノロジーが経営戦略における最重要項目になっている現状を訴えています。

Dell Technologies社は、デジタルトランスフォーメーションを牽引している存在と言っても過言ではありません。その中でも、4つのトランスフォーメーションを2017年より掲げ、2018年も同様にこの4つのトランスフォーメーションを重要な柱として推進していき形として世界へ展開しています。

1. デジタルトランスフォーメーション

Dell Technologiesは、デジタルトランスフォーメーションを「新しい必須条件」と位置づけているように、製品やサービスがITに力を与え、IoT、ソフトウェア、また、データがもたらすインサイトによって組織のスピード、俊敏性、効率性を向上させることができると示しています。まさに、「技術戦略 = ビジネス戦略」と言える部分ですね。

デジタルトランスフォーメーション (Dell Technologies)

2. ITトランスフォーメーション

「デジタルトランスフォーメーション」の、IT技術をどう使いビジネスと結びつけるかといったレイヤーの話に対し、「ITトランスフォーメーション」は、それを実現するインフラストラクチャに対するトランスフォーメーションについて述べています。ITは、メンテナンスや現状維持の手段ではなく、ビジネス目標達成のための動力源と考える必要があり、組織のアプローチから考えていく必要があると示しています。

ITトランスフォーメーション (Dell Technologies)

3. Workforceトランスフォーメーション

今の日本風の表現で言うと「働き方改革」と結びつく部分かもしれません。Dell Technologiesでは、仕事とは場所ではなく「活動」を示すものであり、いつでも、どこでも、場所を選ばず仕事ができる環境を整えることが重要と考えています。リソースやライフサイクル管理によって、時間と労力を節約し、ユーザーの作業の成果を大幅に増加させることによって、どのような仕事でも常に満足できる環境の実現を訴えています。

Workforceトランスフォーメーション (Dell Technologies)

4. Securityトランスフォーメーション

今まで以上に、データの価値がより重要となったことで、今までより多くのデータを取り扱う企業が増えたと同時に、これらデータが攻撃の対象となりつつあります。そのため、企業の成長に合わせてセキュリティ戦略を進化させていく必要が出てきました。Dellをはじめ、Dell Technologies傘下の企業が一体となり、ニーズに沿ったセキュリティ対策を進めていくとのことです。

Securityトランスフォーメーション (Dell Technologies)

主な製品やサービスについて

具体的な、製品やサービスについて、キーワードとして挙げられていたのは、「次世代をリードするモダンデータセンター」と、「ハイパーコンバージドインフラ」です。

次世代をリードするモダンデータセンター

インフラ全てを提供する為に必要な要素は、フラッシュストレージの活用、スケールアウト型の拡張性、ソフトウェア・デファインドによる柔軟性、俊敏性、クラウドへの対応、さらにはエンタープライズレベルの信頼性があり、AI/機械学習の技術を使ったインテリジェンスがあるという話がありました。

具体的な製品として、名前が挙がっていたのは次の製品です。こちらについては、詳細はぜひ各製品のページ等でご確認いただけたらよいかと思います。

ハイパーコンバージドインフラ

リソースの利用効率の向上、導入・運用の手間やコスト削減等に加えて、必要に応じて柔軟かつ迅速に拡張できるスケーラビリティが求められるようになりました。そこで次世代の仮想化インフラとして注目が集まっているのが、ハイパーコンバージドインフラです。

ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)とは、1筐体内にサーバ機能+外部ストレージ機能を統合している製品で、ソフトウェアによって管理する「Software Defined Storage」を実現することができます。

具体的製品としては、下記の製品が取り上げられていました。

ハイパーコンバージドインフラについての詳細情報は、下記の記事をご覧ください。少し前の記事にはなりますが、仕組みは理解いただけるかと思います。

「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」って?Software Defined Storageを実現する仕組みを解説
https://www.jtp.co.jp/techport/2016-08-10-001/

所感

今回のイベントは、Dell Technologiesグループ全体としての力を強く押し出していた印象があり、Dell EMC, VMware ,Pivotal, RSA等といった各ベンダー企業が協同してビジネスを進めていくことを語られていました。

Dell Technologiesは特にサーバやストレージを強みにしているベンダー企業ですが、今後当たり前になっていくAI、IoT、マルチクラウド、自動化等といった技術要素の知識の幅を広げなくては今後インフラエンジニアとして活躍していくことは困難だという危機感も同時に感じました。

次回もGWにラスベガスで開催されます。今後のビジネス展開や技術動向を注目していきながら、来年の開催も今から楽しみです。

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