ディープラーニングの資格「JDLA G検定」受験記② 試験内容と準備、今後の展開について

ディープラーニングの資格「JDLA G検定」受験記② 試験内容と準備、今後の展開について

2018.09.20

日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が主催の資格試験であるディープラーニングジェネラリスト検定、通称「G検定」に合格することができましたので、合格までの道のりを記します。G検定をなぜ受験しようと思ったのか?どのように学習を進めれば良いのか?役に立つのか?など、G検定の受験を検討されている方への一助になれば嬉しいです。

後編のはじめに

前編では、著者が機械学習やディープラーニングに出会うきっかけやG検定を受験するにあたってのモチベーションについてご紹介しました。

ディープラーニングの資格「JDLA G検定」受験記① JDLA(G検定)とは?

後編では、G検定受験に向けての取り組みや受験後の感想、その後の展開について書いています。

学習方法、学習内容について

まずは、受験に向けての学習方法や、カバーすべき内容についてご紹介したい思います。

公式ホームページ

JDLAのホームページに学習方法が記載されています。

JDLA資格試験
http://www.jdla.org/business/certificate

試験問題は、上記ページ記載のシラバスから出題されますので、まずはこれらを確認します。

ちなみに、資格試験には「G検定」と「E資格」があります。各試験の概要を確認し、どのような内容の資格試験なのかを把握します。

  • G検定 : ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する
  • E資格 : ディープラーニングを実装するエンジニアの技能を認定する

また、記載の通り、G検定には受験資格がありませんので、試験日の都合さえ合えばどなたでも受験することができます。

インターネット記事

ディープラーニングに関するキーワードで検索をかけると、最終更新日が少し古いものからつい最近のものまで、内容も様々な記事が見つかるかと思います。

その中でも、著者が「これは参考になった」と思うものを紹介します。

※他にもいくつもありますが、これらはあくまで著者が参考になったと思うものですので、読者の知識レベルによっては、分かりづらい部分は多分にあると思います。

書籍

基本的には推薦図書を読むことが、一番の学習方法です。下記は、著者がG検定を受験するにあたって読んだものです。

いずれもKindle版が存在しますので、通勤・通学時等に気軽に読むことができます。

AI白書に関しては、Kindle版を強くおすすめします。Kindle版ですと検索が可能ですので、知りたいキーワードがどこに書いてあるかすぐに探すことができます。

シラバス

学習前に見てもよくわからなかったシラバスが、ある程度学習した後に見ることで、視界が開けてよく見えるようになります。

イコール試験範囲といえばそれまでかもしれませんが、ジェネラリストというだけあり幅広く、試験までに全てをおさえる事は難しいですが、事業に活かすには最低でもこれだけ広い知識が必要であるという再認識にもなりますので、よく確認します。

試験例題

シラバスの各項目毎に例題が用意されています。

著者はこの例題に非常に助けられました。正解だけでなく、間違いとして用意された選択肢にも目を向けて、理解を深めていきます。

試験内容について

試験概要

試験概要に記載の通り、試験時間は120分で、小問228問の知識問題(多肢選択式)です。試験の雰囲気は、日本ディープラーニング協会 資格試験専用Webサイトで確認できます。

日本ディープラーニング協会 資格試験専用Webサイト
https://www.jdla-exam.org/

このサイトで、試験申し込みの手順や試験のリハーサルができます。申し込み手順を最後まで見ると、弊社が関係していることがわかります。

試験準備

試験は、インターネットにつながったパソコンがあればどこからでも受験できます。先ほどの資格試験専用Webサイトで事前に動作確認をしておきます。

どこからでも受験できる反面、試験環境は自分の責任で準備する必要がありますので、自宅であれば居留守を使ったり、ネットカフェであれば3時間パックで入店するなどの対策が必要です。

あと、試験中の不具合などに対する準備も必要です。試験前にメールが何通か届くはずですので緊急問い合わせの連絡先を把握しておきます。

試験当日

さて、実際の試験ですが、228問を120分で回答していきますので、正味、1問にかけられる時間は、31.6秒です。仮に見直し時間を5分設けるとすると、これが30秒に減ります。

言いたいことは、試験概要にある通り、知識が問われる試験となっているということです。ほとんどの問題が、知っていれば解けるようになっています。

また、オンライン試験ですので検索したりすることはできます。しかし、調べるにもある程度当たりを付けないと目的の内容に辿り着けず、ただ時間が過ぎていくだけですので、少なくとも例題すべてをスッと解ける程度の知識がないと調べるのも厳しいかと思います。

受験してみてどうだったか

結果発表と合格証

結果発表のプレスリリースより、今回の試験の合格者輩出率は57.1%だったとのことです。

G検定(ジェネラリスト検定)2018#1 結果発表
http://www.jdla.org/news/detail/20180705001/

合格した証として、合格証がデータで届きます。お見せすることができませんが、松尾先生の署名付きで、きっちりした作りになっています。個人的には、合格証の真ん中に記載される合格者氏名のフォントがいまいちでした。

また、試験名の入ったロゴデータも届きます。こちらは、名刺に使用したりプレゼン資料に使用したりすることができます。

ディープラーニングを中心とした人工知能検定

G検定は「ディープラーニングジェネラリスト検定」ですが、実際にG検定を受験してみたあとの感想は、「ディープラーニングを中心とした人工知能検定」だということです。

これまでに2回しか開催されていませんし、もちろん著者の主観です。しかし、G検定に関してはこれで良い、これがまさにG検定であると思っています。

ディープラーニングそのものについては2018年9月29日に第1回目の試験となるE資格があります。E資格については受験資格がありますので、受験を検討される方は確認してください。

今回、受験して本当に良かったです。もちろん合格できたことは嬉しいですが、興味を持って学習した人工知能について知識がついたのはもちろんのこと、さらに公式に認められたということが何より嬉しいです。

その後の展開

継続

試験結果については、合否しかわかりません。今後変わるかもしれませんが、自分がどの程度の成績でどの項目が苦手で、といったことは教えてもらえません。

したがって、試験問題でわからなかった分野だったり、まだ知識が不測していると自覚する分野に関しては知識を底上げするなどの対策が必要です。

人それぞれ目的は違いますが、要するに勉強を継続します。著者は、法律や現行の議論のあたりがまったく解けませんでしたので、このあたりを底上げします。理系だから法律関係はちょっと…なんてことは言ってられませんし言うつもりもありません。

また、経産省からAIに関するガイドラインなんかも出ていたりしますので、このような情報にも目を向けていきます。

AI・データの利用に関する契約ガイドラインhttp://www.meti.go.jp/press/2018/06/20180615001/20180615001.html

ディープラーニング

著者は、現在インフラエンジニアとして仕事をしております。

ディープラーニングを実際に試してみるにあたって必要な技術の一つにPythonがありますが、著者の仕事上、プログラミングを使う場面はほとんどありませんので、これをいい機会にPythonの学習を進めています。

推薦図書購入時に、合わせて「TensorFlowではじめるDeepLearning実装入門」といったタイトルの本も買いました。

TensorFlowはG検定の学習を始めた当初から名前だけは知っていましたし、ドキュメントも豊富であるということですので、フレームワークはTensorFlowをとりあえず使っていく予定です。

合格者の会

2018年7月4日に過去2回のG検定合格者を集めたイベントが行われました(著者は、仕事帰りに気軽に寄れる距離ではありませんでしたので断念しましたが…)。

当日のレポートは様々なメディアが取り上げていますが、ここではAINOWの記事を紹介します。

設立から1年!JDLAがディープラーニング利活用促進のためにやったすべてのこと【総会レポ】
http://ainow.ai/2018/07/17/142500/

参加者の多くは松尾先生を見て興奮したことでしょう。

最後に

2012年にディープラーニングがブレークスルーとなり、現在、人工知能の歴史において第3次ブームの真っ最中です。世間一般におけるブームのピークは過ぎ去ったかもしれません。しかし、人工知能に対する認識はまだまだ不足しています。

人工知能によるシンギュラリティや終末論は興味があるところだと思いますが(もちろん議論していく必要のある内容の1つですが)、まだまだ現実味はありません。人工知能に興味を持たれましたら、とりあえず読み物としてでも良いので、松尾先生の著書『人工知能は人間を超えるか』を読んで欲しいです。まずは冒頭部分だけでも見ていただければ、松尾先生がこの本で何を言いたいのかがわかります。「とりあえずAI」や「AIでなんとかしろ」といった考えは危ない、ということがわかるようになります。

いかがでしたでしょうか。これから、間違いなく「AIと付き合っていく時代」となることが予想されます。エンジニアとして、引いてはビジネスマンとして、ディープラーニングを体系的に学び、その成果を証明できるG検定を是非お勧めしたいと思います。本記事が、これから受験される方の力に少しでもなれれば幸いです。

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