ITインフラ運用エンジニア
小林 智文
クラウドインテグレーション

運用の仕事は、ステップアップのひとつです。
若いうちに経験して次に進んでください。


ITインフラ運用エンジニアの仕事について

サーバ・ストレージ・ネットワークなどが障害で停止しないよう、運用管理や保守を行います。現場での運用管理や障害対応だけでなく、システム稼働前に運用・保守計画の策定や手順書の作成なども行います。さらに、業務の最適化や効率化のために、自動化などのテクノロジーや運用管理ツールの導入なども推進しています。


小林 智文 2015年入社、2017年よりマネージャ

1976年生まれ。北海道釧路市出身。高校卒業後、ギタリストを目指しバンドのメンバーと共に上京。音楽学校メーザー・ハウス ギター学科で音楽理論を学ぶ。音楽活動と共に様々なアルバイトを経験する中、パソコンメーカーのヘルプデスクを経験したことからIT業界に。バンド解散後、本格的にエンジニアとしてのキャリアをスタート。10年以上に渡り、大規模なITインフラ運用の経験を積む。2015年にマネージャとしてJTP入社。現在、約30名のチームを率いて公共交通系の大規模なITインフラ運用を指揮している。


メジャーデビューを夢見て上京、アルバイト時代に出会ったITの世界

最初からエンジニアを目指していた訳ではありません。元々は、地元で結成したバンドでのメジャーデビューを夢見てメンバーと共に上京しました。音楽の専門学校で音楽理論を学んだ後、アルバイトをしながら音楽活動を続けていました。その当時(1990年代後半)、パソコンを使った楽曲制作が普及しつつあり、操作を覚えるために、パソコンメーカーのヘルプデスクのアルバイトをはじめたことが、IT業界に入る最初のきっかけになりました。もちろん、すぐに使えるようになりましたが、パソコンは音楽以外にも使えることも学びました。

ギタリストからITインフラ運用の道へ

その後、バンドのメンバーそれぞれが家業を継ぐ、就職するなどバンドは解散状態になり、私自身もヘルプデスクの仕事で、正社員として働くようになりました。当時、働いていたヘルプデスクでは、一般の方だけでなく、企業や組織で仕事としてパソコンを使う方もサポート対象だったのですが、トラブルの原因がパソコンではなく、その先のネットワークやシステムにあることが多く、次第に、パソコンの向こう側にあるITインフラ*に興味を持つようになりました。その後、社内で志願して、ITインフラ運用の部門へ異動し、本格的にエンジニアとしての道を歩みはじめました。

*ITインフラ: 「ITインフラストラクチャ」の略。様々なアプリケーションやサービスを動かすための基盤となるハードウェアやソフトウェアなどの総称。

エンジニアからマネージャへのステップアップ

異動先のITインフラ運用の部門では、当時は、メインフレーム*やネットワーク機器を中心に、大企業や官公庁の大規模なシステムで発生した障害の二次対応*を行なっていました。ここで10年以上働くことになるのですが、サポートの対象が、次第に、サーバー、クラウド環境へと変わりました。私自身もスキルアップすることができ、技術習得と現場での作業対応から、最終的に、マネージャとして、エンジニアの育成や、運用計画の立案、リソースの手配などの管理業務を担当するようになりました。

*メインフレーム: 現在、メーカーごとに様々な仕様や定義があるが、大規模な組織の基幹業務を集中的に行う大型の専用コンピューターのことを指す。「汎用機」と呼ばれることもある。

*障害の二次対応: ITインフラで発生した障害の復旧後、問題の再発を防ぐために、原因究明や改善策の立案・実施を行う業務のことを指す。

風通しのいい社風と透明性の高い評価制度に惹かれてJTPへ

前職で10年以上勤めたこともあり、さらなるステップアップを考えるようになりました。JTPを選んだ理由は、もちろん前職での経験が活かせることも大きかったのですが、特に、風通しのいい社風と透明性の高い評価制度に魅力を感じました。JTPでは、毎年、必ず評価があり、体制の見直しが行われます。管理職は、ビジネスプランの提出とプレゼンテーションが求められ、内容によっては、降格することもあります。もちろん、降格になっても、再度、チャレンジすることができますし、年齢を問わず抜擢されることもあります。このように評価の透明性が高く、柔軟な組織体制であることに大きな魅力を感じました。

ITインフラ運用の今後と、エンジニアを目指す若者へ

ITインフラ運用の仕事内容は、今、大きく変わりつつあります。運用と言うと、今までは、人材を集めることが重要でした。しかし、現在では、サーバーの高性能化、クラウド移行、さらに、品質向上やコスト削減の観点から、業務の標準化・自動化が進んでいます。ヒューマンエラーを防ぎ、先んじて、問題発生のリスクを減らすと言う意味でも、自動化は非常に重要です。今後の運用の仕事におけるキーワードになると思います。
とは言え、ITインフラ運用の仕事は、コンサルや設計・構築などの仕事に対して、下流工程と呼ばれることもあり、地味なイメージであることは否めません。新しいサービスを作りたいと思っているエンジニアにとっては、つまらないと感じることもあると思います。ただ、運用の仕事は、ITインフラ全体について広く浅く経験することができますし、仮に将来、コンサルや設計・構築に関わるにしても、運用の経験は、とても役に立つと思います。長いキャリアの中で、2、3年くらい運用に関わることは無駄ではありませんので、ステップアップのひとつとして、チャレンジしてもらいたいと思っています。

取材時期: 2018年3月
社員の所属や仕事内容などは、取材当時のものです。