技術トレーニングにおけるラボ環境をAWSで構築。オンプレミスより早く、容易に大規模環境を低コストで構築
マップアール・テクノロジーズ株式会社(以下、MapR)は、HadoopやNoSQLそしてイベントストリーミングといった機能を含み、バッチからリアルタイムまでエンタープライズがデータを活用する上で必要な新しいデータ基盤、「コンバージド・データ・プラットフォーム」を提供するソフトウェアベンダです。
Hadoopクラスタの提供のみならず、Hive、Pig、Drill、Sparkについてもプロフェッショナルサービスや技術トレーニングを提供しており、データ活用に関するトータルサービスを提供しています。技術トレーニングでは、座学のみならず、充実したラボ環境を使用するため、より実践的な知識を身につけることができます。
▮ オンプレサーバーにかかる高額な費用
MapRトレーニング では、Hadoopクラスタを構築するため、ラボ用のオンプレミス環境を準備するには、1受講者当たり、メモリ8GB・10GBディスク6本・20GBディスク1本のスペックをもつサーバが4台必要でした。例えば、20名の受講者の環境を構築するためには、80台のサーバを用意する必要があり、これをオンプレミスで構築すると機器だけで2,000万円以上の費用がかかります。また、トレーニング開催のたびに環境構築を実施するには作業量が膨大で、オンプレミスでの環境構築は現実的ではありませんでした。
▮ AWSでの構築内容
そこで、必要なサーバをクラウド上で簡単に準備できるAWSを使用して環境構築をすることにし、トレーニング環境を全てAWS上に構築しました。また、Amazonマシンイメージ(AMI)を用意し、構築情報を保存したイメージを作成することによって、トレーニングコースに適した環境を素早く簡単に構築できるようになりました。

▮ コスト削減と効率化、サービス品質改善を実現
トレーニング環境をAWS上に構築することによって、受講者の人数により必要な台数を必要な期間だけ起動するため、初期費用0円、月額約5万円での運用が可能となり、大幅なコスト削減となりました。
また、AMIを利用することで、保存済みのイメージからいつでも構築することができるようになり、環境構築時の手間も大幅に削減でき、1受講者当たりの環境構築時間がわずか15分に抑えられました。
トレーニングパートナーとして日本国内での MapR 認定トレーニングを提供しているJTP株式会社によって、無駄なく、受講者が利用しやすいトレーニング環境を低価格で構築することができています。AWS上に構築することにより、遠隔地からの利用やお客様先でのオンサイトトレーニングの実施など、オンプレミス環境より柔軟にお客様ニーズに応えやすい環境となりました。
コスト削減や効率化以外にもこういった新たなサービスの可能性が出てきたのは、AWSを利用したからならではと言えます。
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この事例に記載された内容は2018年現在のものです。