Hadoopクラスタの提供のみならず、Hive、Pig、Drill、Sparkについてもプロフェッショナルサービスや技術トレーニングを提供しており、データ活用に関するトータルサービスを提供しています。技術トレーニングでは、座学のみならず、充実したラボ環境を使用するため、より実践的な知識を身につけることができます。
MapRトレーニング では、Hadoopクラスタを構築するため、ラボ用のオンプレミス環境を準備するには、1受講者当たり、メモリ8GB・10GBディスク6本・20GBディスク1本のスペックをもつサーバが4台必要でした。例えば、20名の受講者の環境を構築するためには、80台のサーバを用意する必要があり、これをオンプレミスで構築すると機器だけで2,000万円以上の費用がかかります。また、トレーニング開催のたびに環境構築を実施するには作業量が膨大で、オンプレミスでの環境構築は現実的ではありませんでした。
そこで、必要なサーバをクラウド上で簡単に準備できるAWSを使用して環境構築をすることにし、トレーニング環境を全てAWS上に構築しました。また、Amazonマシンイメージ(AMI)を用意し、構築情報を保存したイメージを作成することによって、トレーニングコースに適した環境を素早く簡単に構築できるようになりました。
トレーニング環境をAWS上に構築することによって、受講者の人数により必要な台数を必要な期間だけ起動するため、初期費用0円、月額約5万円での運用が可能となり、大幅なコスト削減となりました。
また、AMIを利用することで、保存済みのイメージからいつでも構築することができるようになり、環境構築時の手間も大幅に削減でき、1受講者当たりの環境構築時間がわずか15分に抑えられました。
トレーニングパートナーとして日本国内での MapR 認定トレーニングを提供しているJTP株式会社によって、無駄なく、受講者が利用しやすいトレーニング環境を低価格で構築することができています。AWS上に構築することにより、遠隔地からの利用やお客様先でのオンサイトトレーニングの実施など、オンプレミス環境より柔軟にお客様ニーズに応えやすい環境となりました。
コスト削減や効率化以外にもこういった新たなサービスの可能性が出てきたのは、AWSを利用したからならではと言えます。
Web上でいつでも、どこからでも受験可能である「GAIT」。利用者が好きな時間帯に受験することができるため、同時に受験する人数は、少ない場合もあれば、1,000名以上などと大人数となる場合もあります。しかしながら、それを予測することが難しく、GAIT IBT (Internet Based Testing) システムの規模の決定が困難でした。 たえず変化する受験者人数に対応するためには、常に膨大なWebサーバをオンプレミス環境で準備する必要がありましたが、コスト的にも無駄が多く、その運用には24時間365日体制で対応スタッフをかかえており、柔軟な対応を実現したいと考えていました。
サーバの負荷を監視し、リソースの利用状況に応じてスケールアウト・スケールインをできるよう、AWS を利用して構築をすることにしました。 Amazon EC2 を使用して、初期状態では2台のWebサーバを起動させ、Elastic Load Balancing (ELB) を利用し、負荷分散します。利用状況は、常時 Amazon CloudWatch によって監視され、同時受験者数が増加した場合には、Webサーバの増強を行えるシステムにしました。こうして、常に GAIT IBT システム アプリケーションを安定的に稼働させることが可能となりました。
AWS環境を利用することで、予測が困難であった利用状況に対し、柔軟な対応をすることができるようになり、お客様に常に安定したIBTシステムを提供することができるようになりました。また、オンプレミス環境に比べて高い稼働率を実現することができ、運用コストを削減することができました。
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JTP株式会社 マーケティング室