今、求められるIT部門の働き方改革

今後のDX推進において重要な役割を担うべき企業や組織のIT部門。慢性的なIT人材不足が深刻化する中、クラウドの利用範囲拡大、テクノロジーライフサイクルの短縮化、セキュリティ/ガバナンス強化など業務量は増え続けており、IT部門の生産性向上と働き方改革が急務となっています。長時間労働や夜間/休日対応の抑制は言うまでもなく、多様かつ柔軟な働き方を実現するためのテレワークの推進は特に重要なテーマです。

このIT部門の働き方改革のための取り組みの一つがITインフラの自動化です。従来、製品や業務ごとに個別最適が進んでいた自動化ですが、あらゆるIT資産と業務を対象に包括的な自動化の実装が、IT部門の抱える生産性や働き方に関する問題を解決しています。

JTPの「Praut」は、ITインフラ自動化の導入に関して、導入前のアセスメントから人材育成と導入支援、導入後のサポートと運用まで、お客様自身による実装とオペレーションを前提としたワンストップのサービスを提供しています。

IT部門の課題

課題1: TCO削減

課題1: TCO削減

DXのための攻めのIT投資を推進するためにも、作業のためだけの人的リソースの確保により増大するランニングコストを抑え、TCOを削減しなければなりません。

課題2: 運用品質の低下

課題2: 運用品質の低下

機器や製品ごとに異なる独自のオペレーション、手作業や人手に過度に依存した業務により、一定の運用品質を維持することができていない。

課題3: IT部門の働き方改革

課題3: IT部門の働き方改革

優秀な人材の確保やリテンション向上の観点からも、長時間労働、休日/夜間対応を抑制しつつ、場所や時間に縛られない多様な働き方を実現しなければなりません。


IT部門の課題を解決するITインフラ自動化

人手への過度な依存を解消

人手への過度な依存を解消

定型業務を自動化することで人手に依存したオペレーションを最小化。アウトソースの手配も含め人的リソースの確保が中心とした高コスト体質から脱却します。

ITガバナンスを強化

ITガバナンスを強化

機器や製品ごとのオペレーションの違いをシステム化により吸収し、人手に依存しない一定の運用品質を確保、包括的なITガバナンスを強化します。

作業時間を大幅に削減

作業時間を大幅に削減

サーバー構築、仮想マシン払い出し、セキュリティ関連の設定・更新・確認作業、夜間のパッチ適用など運用管理の定型業務を自動化することで業務負担を大幅に低減します。


ITインフラ全体を統一的に制御するAnsibleによる自動化

Ansibleは、クラウドやオンプレミスを問わず企業や組織のITインフラ全体を統一的に制御できるシステム構成管理ツールです。あらゆるIT資産を対象として、これまで手動で対応していたあらゆる業務を自動化します。小規模な環境から、大規模なハイブリッド環境まで柔軟対応できるため、日本国内でも導入が進んでいます。

ITインフラ全体を統一的に制御するAnsibleによる自動化

Ansibleを導入し、チームを横断して運用していくためには、チームのマインド変化や、内製化のための知識・ノウハウ習得が必要です。

 

JTPのITインフラ自動化導入支援サービス Praut

常駐型で導入プラン策定・導入支援・人材育成・運用サポートを行い、継続的な活用を実現します。

アセスメント

お客様のIT部門の一員として参加させていただき、既存環境におけるアセスメント、アセスメント結果にもとづくイニシャルの自動化適用の範囲のご提案、人材育成と導入プランを策定します。

人材育成と導入

策定した人材育成プランに基づき、自動化に必要なスキルをお客様に習得いただきます。続いて導入プランをもとに、導入と設定をお客様自身に対応いただきます。必要に応じて環境構築や設定をサポートします。

運用とサポート

運用時のサポートをはじめ自動化の適用範囲のさらなる拡張、新しい作業の自動化など、お客様のITインフラの自動化を継続的にサポートします。

Praut(プラウト)は「Promote Automation (自動化の促進)」を表し、企業それぞれが目指す自動化を、一緒に促進していきたいという思いが込められています。

人材育成の方向性と新しい組織文化

コラボレーションを推進

コラボレーションを推進

ITインフラ自動化を推進する人材に求められるのは、ツールの操作や実装方法の習得だけではありません。ビジネス部門や開発部門と連携しつつ、日々変化する経営環境のもと、さまざまな変化に迅速かつ柔軟に対応し、組織全体としてのイノベーションの加速に寄与できることが重要です。JTPのサービスでは、このデジタル時代のスピード感で、既存の手作業を自動化に置き換えつつ継続的な取り組みをドライブできるエンジニアの育成を目指します。

DX推進に向けた新しい組織文化の醸成

DX推進に向けた新しい組織文化の醸成

ITインフラ自動化による生産性向上、そしてIT部門の働き方改革の先には、DX推進に向けた新しい組織文化の醸成が期待されています。運用チームと開発チームの積極的なコラボレーションが進むことで、ITインフラとアプリケーションがビジネス全体の価値を高めるという概念「DevOps」を組織文化として育み定着させることができます。


ユースケース

OSの設定/定期再起動/正常性確認のための情報取得を自動化

自動化導入の効果
  • OSの設定に要する作業時間の大幅な短縮と人的リソース削減
  • 再起動作業のためのオペレーターの廃止
  • 大規模障害発生時の迅速な全体把握
  • 休日・夜間対応の抑制
  • 設定ミスの極小化、作業品質の向上
環境
オンプレミスの仮想化環境(サーバー1200台)
用途
Web サーバー、syslog サーバー、工場の生産管理システム、ネットワーク監視、統合監視、データセンター入退室管理システムなど
主な自動化適用作業
ネットワークデバイスの設定、swap 領域の設定、dump領域の設定、user data領域の設定、ホスト名の変更、hosts fileの編集、rootパスワード変更、snmp config編集、サービス起動、kdump config編集、サービス起動、ntp config 編集、サービス起動、fstab編集、ORACLEインストール、複数のサーバーから情報取得(PING疎通、CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、プロセス確認、サービス確認、inode数チェック、OOM-Killerチェック、Read-Onlyチェック)

仮想基盤上のWindows OSの設定を自動化

自動化導入の効果
  • OSの個別設定に要する時間を最大で約70%短縮
  • 自動化と作業時間短縮による人的リソース削減
  • 設定ミスの極小化、作業品質の向上
  • セキュリティとITガバナンス強化
環境
オンプレミスの仮想化環境(サーバー800台)
用途
Active Directory、社内ファイルサーバー、WSUS(Windows Server Update Services)、AP サーバー、ライセンスサーバー、監査証跡サーバー、会計サーバー、ウィルス対策サーバー
主な自動化適用作業
IPアドレス設定、ホスト名設定、DNS設定、NTP設定、管理者パスワード設定、ライセンス認証、プロキシ設定、フォルダオプション設定、Windows 2016固有設定

パブリッククラウド上に展開するLinux OSの設定を自動化

自動化導入の効果
  • 作業時間を最大84%削減(約30分×構築台数を一律約30分で実現)
  • 自動化と作業時間短縮による人的リソース削減
  • 設定ミスの極小化、作業品質の向上
環境
アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築したクラウド環境(サーバー300台)
用途
syslogサーバー、NFSサーバー、災害対策用サーバー、監視サーバー
主な自動化適用作業
ホスト名変更、rootパスワード設定、cloud-init設定変更、ネットワーク設定、DNS設定、監視エージェントの設定、セキュリティソフトインストール、ネットワークドライバアップデート、diskの設定、swap領域の設定

ホスト/ストレージvMotionの自動化

自動化導入の効果
  • GUIを使った手作業を撤廃し設定ミスや作業漏れを極小化
  • 休日・夜間対応の抑制
  • 人的リソースの最適化
環境
VMwareで構築したオンプレミスの仮想化環境(サーバー2000台)
用途
組織全体に展開するゲストOS/ストレージ
主な自動化適用作業
移行対象のゲストOS一覧とデータストア一覧(CSVファイル)を自動で読み込み、一括でvMotionを実行

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